L(デスノートのLと違います)は、P教会の金曜のアクティビティに来ていて、別れ際息子に対し「また来週ね〜、また来週ね〜!」と声をかけ続けてていたその姿に「仲良しになったのかな?この子も何か障がいがあるような・・・」と思い印象に残っていました。

その後、M先生から誘われた地元の障がい者が集う会に参加してみたら、そこにLがいたのでした。 他のメンバーはほとんど成人の中、唯一の子供が息子より1歳年上で軽い脳性麻痺があるLで、息子とはすぐに意気投合。 最初はそれを喜んだのです、が・・・

Lはかなり問題行動もあり、息子と遊ばせるのに最初のうち目が離せなかったのでした。 乱暴な態度を取る、悪い言葉を立板に水のごとく口にする、ひたすら喋り興奮すると奇声を発して歩き回る・・・ M先生も「Lはワイルドになると究極にワイルドなるから」とやんわり私に勧告。 その言動から明らかに発達障害もあるんだろうなと。

Lのママに会ったとき、息子は難聴と自閉症もあるんですよと伝えたら、Lママも「うちのLも自閉症って言われたわ〜」とおっしゃるには、Lは人の話を聞かずに一人で好きなことばかり早口で喋っているから、保育園の頃までは他の子供たちと遊んでいたけれど、だんだん友達は離れていき、その変わりLをいじめるようになり、自転車でLのことを追い回したり(脳性麻痺のせいで走るのが困難)、あまりにいじめが酷くなったので小学校を4年生の時に転校させたそう。(家から近い学校ではなく、うちの近くの学校にタクシーで通っている。)

Lママはシングルマザーで、親が別れても両親は子供の養育を共同でするのが主流だけど、Lの父親は影も形も見えず本当に一人で育てていて、子供のことをきちんと思い育てていてすごいなぁ、と最初は思っていたのです、が・・・

実は、障害者が集う会(K団体)に、かなり丸投げなところがあ流のでした。 いつも土曜のアクティビティはL家の近くの公園で行われるのでそこに行き、その後場所を移して夕方からゲームをするのですが、その時の移動も、夜遅くにLを家まで送り届けるのも、K団体の主催者であるMさんが車でし、何かアクティビティがある度にMさんがLの家まで送り迎えをしている。(Mさんには成人した自閉症の息子がおり、その息子さんのために団体を作ったようで、息子さんもいつも一緒にアクテビティに参加している。)

夏休み中には毎週木曜に屋外でビーチバレーをするアクティビティがあったのですが、ある日Mさんの家族に病人が出たから中止になったことがあり、その日偶然、夫と息子が駅でL親子に出会ったとき、Lママは「今日のアクティビティが中止なのは赤ん坊が病気になったからだ。あの赤ん坊が来る前は私たちはとても良い関係を築いていたのに、あの赤ん坊にばかりかまうようになってから、良くなくなってきたのよ。」と言っていたそう。

赤ん坊というのは、どうやらK団体のメンバーの若いカップルの子みたいで、私たちが参加したときからいつもいた、当時はまだ1歳にもならない女の子。 Mさんが自分の子供のように世話しているので、最初本当にMさんの子供か孫かと思っていました。 とっても可愛らしい赤ちゃんで、皆んなのアイドル的な存在。しかし、それがLママには気に食わないようで・・・

夫からLママが言っていたことを聞き、「でも、夏休みに入ってからあの赤ちゃんはアクティビティに来てないよ。 それにLママ自体はK団体の手伝いも何もせずにいるけど・・・」と言うと、夫も「それは自分もそう思ったけど。 そういえばM先生が、Lは一人っ子だし、今までK団体の中でも唯一の子供で、皆んなから世話され甘やかせられてきたところがあるから・・・って言って来て、うちの息子も一人っ子だからと言ったら、言葉を濁してお母さんの方もね・・・と言っていたな」と。

つまり、LもLママも自分たちが唯一無二の存在ででチヤホヤされるのに慣れ、それを当たり前に思い、他の子がやって来て注意がそっちにいくと怒ったり不満に思ったりするだろうと、うちの息子のことをM先生は危惧していたよう。

息子は一人っ子ゆえの我が儘はなく(親が甘やかせてやる余裕がない・・・)、もう親や大人からチヤホヤされて喜ぶ年齢でもないし、それより一緒に遊べる子供が身近に欲しい、友達が欲しいと思っていて、Lと友達になれたことをとても喜んでいるし、Lも息子には心を開き一緒にいたがるので、二人は問題ない。

しかーし、私たち親の方はLのことをよく思っていないので、あまり一緒に遊ばせたくないのですが。夫も二人の側で二人の会話を聞いていて、Lの言葉の悪さにびっくり。 息子の方は今のところ半分も意味が分かっていないでしょうが感化されるのを危惧しています。

以前二人が遊んでいたとき、Lが息子を「去勢するぞ!去勢するぞ!」と言いながら追いかけて・・・ 息子はその言葉を知らなかったと思うのですが、Lの家には犬が二匹と猫が数匹いるので去勢するのは当たり前のことですが、人に言う言葉じゃないでしょ。

Lは、そういうところが分からない。 だから、友達だって離れていくし、苛めのターゲットになってしまうのだろう。 人の言うことに対してすぐに反応はするけれど、そこに感情がこもっていないように思うことも。 例えば、Lがふざけて格闘の技を息子にかけ、息子が「痛いじゃないか」と怒ったら、すぐに「ごめん、ごめん」と謝っていたけれど、そこには感情がこもっていないのです。 怒られたから反射的に謝るという反応をするだけで。 ふざけるにしても、真剣な表情で格闘の技をかけてくるので、側で見ていて不安になる。

でも、お互い自閉症があるので、それで息子とLは波長が合っているのかな〜。(親としては、息子が悪い方に感化されないかと不安。)

先日、夫がネットを見ていて突然「ああっーー!」と私の注意を引くために声をあげたので「何?」と覗くと、そこには環境活動家のグレタ・トゥーンベリーさんの写真が。 夫がグレタさんの顔をまじまじと見ながら「Lだ!!」

そう、Lとグレタさんの顔立ちが、似ている!! 

Lの顔立ちは、ちょっと印象的だなぁと思っていました。 どこか繊細な、中性的な顔立ち。 あまりLママとは似てないけど、父親似なのかなと思っていました。 グレタさん似とは・・・二人とも自閉症があるけれど、それも関係ある?と思っていたら、よくチェックしているサイトでこのような記事が。

自閉症の人に特有の顔の形や特徴はあるのか?これまでの研究(発達障害ニュースのたーとるうぃず)


それとも、二人は親戚!? 親戚といえば、なんとLママのお姉さんはS校の校長先生とご結婚しているそう! こんなところでも繋がりが・・・

Lママは3人姉妹の真ん中で、でもお姉さんとも妹とも仲が悪く喧嘩ばかりで兄弟なんて要らないとおっしゃっていました。 お姉さんは人格者である校長と家庭を築いているような人なので、やはりそれなりに素晴らしい人なんじゃないかと思うのですが、話を聞いているとLママは家族の中で異端者的な存在だったようです。

なんだかLとLママこと、ずいぶん長く書いてしまいました。

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