12歳になったばかりの息子はいまだ注射が怖い、針を見るだけでパニック。 それでもコロナ(Covid-19)ワクチンは打つべきか!? 夏に日本に行きたいので(現時点では飛行機がロシア上空を飛べないため欧州〜日本間は飛んでなかったり、遠回りで時間がかかったりですが)是が非でもワクチンは打ちたい。 しかし、この息子の断固拒否状態を前にして、息子がコロナワクチン接種ができる年齢の12歳になる前から悶々としていた私。
ある日、公共の医療機関のSNSに「まだワクチン接種をしておらず悩んでいる人、医者があなたの疑問に答えます」という1日アドバイスを行うという告知を目にし、夫に問い合わせるよう頼んでみました。 電話に出たお医者さんは丁寧に明瞭闊達に答えてくれたそうです。
まず、「12歳になったらコロナワクチンはぜひ受けてください。 コロナ規制はなくなってもコロナウィルスはなくなっていません。 常に感染者はいます。 また今ウクライナから難民が押し寄せていますが、ほとんどはワクチン接種をしていません。 また国内での感染も広がるでしょう。 なので早めに接種してください。」
国はワクチン接種を奨励し、電話アドバイスは接種を促すための企画なので、勧めれらるのは当たり前ですが、私は「12歳になったばかりで、そのような事情があるなら無理にしなくてもいいですよー」と言われる可能性も期待していたんですよね。 でも、これで受けさせる決意は固まったものの、どうやってー・・・
「自閉症の人たちの施設ではジアゼパムという抗不安・鎮静剤を服用させてから注射を打っています。 この薬は飲むと眠くなり抵抗力がなくなるので、その間に接種を行えます。 接種する場所は、接種会場よりも、最寄りの医療施設に事前に問い合わせ打った方が良いでしょう。 個室で落ち着いた場所を提供してもらえると思うので」と服薬を勧められました。
鎮静剤を使う手があったとは眼から鱗。 保健室のおばあちゃんから勧められた痛みを麻痺させる湿布薬は、痛いのが怖いのではなく、注射が怖い息子には効かなかったので。 (注射をさせないので、湿布薬を貼っても意味がなかった。)
夫は早速、かかりつけの(と言っても病気も怪我もしないので受診することもない)診療所に電話をし、息子の自閉症と注射恐怖症、学校での応対とパニックについて説明すると、応対してくれた看護師は養護教諭へのブーイングと共に、すぐにジアゼパムの処方箋を出し、来週の水曜日にワクチン接種の予約を入れてくれました。
ジアゼパムは医師の処方箋がないと入手できない薬。 最寄りの薬局で受け取ると、代金は子供への処方だから無料でした。
説明書を読むと、1〜2錠を服薬、15〜20分で効き目が表れる。 本当に効くのか、日曜のお昼に試し飲み。 しかし息子は使用上の注意や副作用の項目を読み、不安にかられる! 注射の不安をなくすための薬なのに、その薬を飲むのに不安を感じ拒否するとは! 一体、いつまで、どこまで、どうすれば、この堂々巡りは終わるのか・・・
息子「ほら、ここに自殺願望がある人ってあるけど、ボク自殺考えることあるのよ」
私「いつっ!?」
息子「ママに怒られるとき」
私「・・・そんなのいいから、とにかく飲みなさいっ!!(既に怒っている)」
健康でADHDもない息子は、服薬はほとんどしたことなく、錠剤を飲むのも初めて。 飲み込めるか心配だったけれど(夫は錠剤を飲み込めない人)、これはクリア。 しかし、待っても待っても効き目が表れない・・・ 眠くなったり、抵抗力がなくなったりするはずなんだけど、30分経っても元気。 それでも、ちょっと喋り方がゆっくりになってきたかも。 45分近く経った頃、何もする気力がなくなり、ゲームしていいよと言ったら「したくない」と言い、ベットに潜り込んでしまった。 意識はあるけど、ぐったりしているので、これが薬の効き目か〜と驚き! それから15分ほど経つと、突然起き上がり、元気になったからゲームしよ、とベッドから出て行きました。
さて、接種当日。 3月23日朝9時前に診療所に着くよう家を出る(徒歩10 〜15分)、そこで薬を2錠飲ませる。(1錠ではあまり効かないようだったので。) コロナワクチン接種専用の待合室にいると看護師さんに「もう打てますよ」と言われたが服薬していることを伝え、30分後に再び呼び出しに来てくださったが・・・薬が効いているように見えない・・・
室内に入り、看護師さんと一対一で椅子に座ったが、息子は注射は怖いと頑なままで袖をめくるのも抵抗する。(いつもの態度・・・) 部屋の隅っこに行ってしまう。(全然歩ける・・・) 説得しても、逃げまわって、暴れまくって、息子を押さえてもらうため、もう一人看護師さんを呼んで来たものの、蹴っ飛ばそうとするし・・・
一応薬は作用しているようですがが(通常よりは動きが鈍いので)「嫌だ」という恐怖心の方が強く、神経張っているので効き目がないというか・・・
なんとか今日してもらうよう、看護師さんも忍耐強く頑張っていましたが、10〜15分近く格闘しましたが「これでは今日はもう出来ません」とサジを投げられ、私もこれ以上は強制させることもできず諦めたその瞬間、
息子が「やります」とサッと腕を出し、看護師さんもすかさずサッと打ち、ものの1〜2分で接種完了!
やれやれ、と看護師さんたちが心の中で悪態をつこうとした(←私の推測)その瞬間、息子は「ありがとう、ありがとうございます」と涙声で、二人の看護師さんを両手で抱き寄せハグ!!
これには一瞬、看護師さんも虚をつかれ、次の瞬間「えらかったわ!」「頑張ったわ!」「あなたはヒーローよ!」と歓喜極まり笑顔で息子をべた褒め。
私も涙目になりながら、心の中で「演技派の息子のなせる技」と呆れるやら、接種できたことと、場が良い雰囲気に変わったことでホッとするやら。
息子の、こーゆー芝居かかった面、これは全く父親の血を受け継いでおります。(義母も、あの子そっくりだわと笑う。) 身内以外はそれを知らないので、今回のように感動しちゃいますが。 まぁ、悪印象のまま終わるよりも、好印象でそれまでの苦労を帳消しにしてくれた方が皆んな気持ち良くなれるので文句はありません。
後で息子に「最後に、すると言って腕を出しだの偉かったね。」と言ったら、「このままじゃバッドエンディングだから、ハッピーエンディングにしなくちゃと思ったの」ですと。
病室を出ると、待合室など人がたくさんだったので、小さな診療所の庭に出て10分間待機し、なんともないようなので家に戻りました。10時に帰宅。 11時頃に疲れたーとベッドに横になる。 今頃薬が効いてきたのか、気が抜けたからなのか。
そのまま疲れているようなので、これはワクチン接種のせいではなく薬のせいのようで、学校は休ませることに。 翌日もワクチンの副反応などはなく、朝は疲れ気味だったかれど学校に行き、元気に帰ってきて夕方は空手教室に行きました。
コロナワクチン2回目は1ヶ月後。 もう注射は怖くないと言うが、どうだろう? あまり時間が経つとまた恐怖心が出てきそうだけど。 この薬はあまり必要ないかな。
ある日、公共の医療機関のSNSに「まだワクチン接種をしておらず悩んでいる人、医者があなたの疑問に答えます」という1日アドバイスを行うという告知を目にし、夫に問い合わせるよう頼んでみました。 電話に出たお医者さんは丁寧に明瞭闊達に答えてくれたそうです。
まず、「12歳になったらコロナワクチンはぜひ受けてください。 コロナ規制はなくなってもコロナウィルスはなくなっていません。 常に感染者はいます。 また今ウクライナから難民が押し寄せていますが、ほとんどはワクチン接種をしていません。 また国内での感染も広がるでしょう。 なので早めに接種してください。」
国はワクチン接種を奨励し、電話アドバイスは接種を促すための企画なので、勧めれらるのは当たり前ですが、私は「12歳になったばかりで、そのような事情があるなら無理にしなくてもいいですよー」と言われる可能性も期待していたんですよね。 でも、これで受けさせる決意は固まったものの、どうやってー・・・
「自閉症の人たちの施設ではジアゼパムという抗不安・鎮静剤を服用させてから注射を打っています。 この薬は飲むと眠くなり抵抗力がなくなるので、その間に接種を行えます。 接種する場所は、接種会場よりも、最寄りの医療施設に事前に問い合わせ打った方が良いでしょう。 個室で落ち着いた場所を提供してもらえると思うので」と服薬を勧められました。
鎮静剤を使う手があったとは眼から鱗。 保健室のおばあちゃんから勧められた痛みを麻痺させる湿布薬は、痛いのが怖いのではなく、注射が怖い息子には効かなかったので。 (注射をさせないので、湿布薬を貼っても意味がなかった。)
夫は早速、かかりつけの(と言っても病気も怪我もしないので受診することもない)診療所に電話をし、息子の自閉症と注射恐怖症、学校での応対とパニックについて説明すると、応対してくれた看護師は養護教諭へのブーイングと共に、すぐにジアゼパムの処方箋を出し、来週の水曜日にワクチン接種の予約を入れてくれました。
ジアゼパムは医師の処方箋がないと入手できない薬。 最寄りの薬局で受け取ると、代金は子供への処方だから無料でした。
説明書を読むと、1〜2錠を服薬、15〜20分で効き目が表れる。 本当に効くのか、日曜のお昼に試し飲み。 しかし息子は使用上の注意や副作用の項目を読み、不安にかられる! 注射の不安をなくすための薬なのに、その薬を飲むのに不安を感じ拒否するとは! 一体、いつまで、どこまで、どうすれば、この堂々巡りは終わるのか・・・
息子「ほら、ここに自殺願望がある人ってあるけど、ボク自殺考えることあるのよ」
私「いつっ!?」
息子「ママに怒られるとき」
私「・・・そんなのいいから、とにかく飲みなさいっ!!(既に怒っている)」
健康でADHDもない息子は、服薬はほとんどしたことなく、錠剤を飲むのも初めて。 飲み込めるか心配だったけれど(夫は錠剤を飲み込めない人)、これはクリア。 しかし、待っても待っても効き目が表れない・・・ 眠くなったり、抵抗力がなくなったりするはずなんだけど、30分経っても元気。 それでも、ちょっと喋り方がゆっくりになってきたかも。 45分近く経った頃、何もする気力がなくなり、ゲームしていいよと言ったら「したくない」と言い、ベットに潜り込んでしまった。 意識はあるけど、ぐったりしているので、これが薬の効き目か〜と驚き! それから15分ほど経つと、突然起き上がり、元気になったからゲームしよ、とベッドから出て行きました。
さて、接種当日。 3月23日朝9時前に診療所に着くよう家を出る(徒歩10 〜15分)、そこで薬を2錠飲ませる。(1錠ではあまり効かないようだったので。) コロナワクチン接種専用の待合室にいると看護師さんに「もう打てますよ」と言われたが服薬していることを伝え、30分後に再び呼び出しに来てくださったが・・・薬が効いているように見えない・・・
室内に入り、看護師さんと一対一で椅子に座ったが、息子は注射は怖いと頑なままで袖をめくるのも抵抗する。(いつもの態度・・・) 部屋の隅っこに行ってしまう。(全然歩ける・・・) 説得しても、逃げまわって、暴れまくって、息子を押さえてもらうため、もう一人看護師さんを呼んで来たものの、蹴っ飛ばそうとするし・・・
一応薬は作用しているようですがが(通常よりは動きが鈍いので)「嫌だ」という恐怖心の方が強く、神経張っているので効き目がないというか・・・
なんとか今日してもらうよう、看護師さんも忍耐強く頑張っていましたが、10〜15分近く格闘しましたが「これでは今日はもう出来ません」とサジを投げられ、私もこれ以上は強制させることもできず諦めたその瞬間、
息子が「やります」とサッと腕を出し、看護師さんもすかさずサッと打ち、ものの1〜2分で接種完了!
やれやれ、と看護師さんたちが心の中で悪態をつこうとした(←私の推測)その瞬間、息子は「ありがとう、ありがとうございます」と涙声で、二人の看護師さんを両手で抱き寄せハグ!!
これには一瞬、看護師さんも虚をつかれ、次の瞬間「えらかったわ!」「頑張ったわ!」「あなたはヒーローよ!」と歓喜極まり笑顔で息子をべた褒め。
私も涙目になりながら、心の中で「演技派の息子のなせる技」と呆れるやら、接種できたことと、場が良い雰囲気に変わったことでホッとするやら。
息子の、こーゆー芝居かかった面、これは全く父親の血を受け継いでおります。(義母も、あの子そっくりだわと笑う。) 身内以外はそれを知らないので、今回のように感動しちゃいますが。 まぁ、悪印象のまま終わるよりも、好印象でそれまでの苦労を帳消しにしてくれた方が皆んな気持ち良くなれるので文句はありません。
後で息子に「最後に、すると言って腕を出しだの偉かったね。」と言ったら、「このままじゃバッドエンディングだから、ハッピーエンディングにしなくちゃと思ったの」ですと。
病室を出ると、待合室など人がたくさんだったので、小さな診療所の庭に出て10分間待機し、なんともないようなので家に戻りました。10時に帰宅。 11時頃に疲れたーとベッドに横になる。 今頃薬が効いてきたのか、気が抜けたからなのか。
そのまま疲れているようなので、これはワクチン接種のせいではなく薬のせいのようで、学校は休ませることに。 翌日もワクチンの副反応などはなく、朝は疲れ気味だったかれど学校に行き、元気に帰ってきて夕方は空手教室に行きました。
コロナワクチン2回目は1ヶ月後。 もう注射は怖くないと言うが、どうだろう? あまり時間が経つとまた恐怖心が出てきそうだけど。 この薬はあまり必要ないかな。