大使館から日本の教科書をいただき、大喜びの息子ですが、「いつ日本の学校に行くの? いつ日本の学校に行くの?」とうるさい。

教科書は貰ったけれど、日本に住んでいるわけではないので、日本の学校には行かない、と説明するのですが、それがすんなり理解できないらしい。

難聴児に理解できるよう複雑なこと、抽象的なこと、目に見えて分かるものじゃないことを説明するのは難しいです。

「じゃあ日本に行ったとき日本の学校に行くの? いつ日本に行くの?」と言われても、今年は日本に行かない(笑)。

日本の学校では海外在住児童の一時帰国時に「体験入学」を受け入れてくれるところもあるようですが、息子の場合、普通の学校での授業は難しいかな?

張り切ってカバンの中に詰めていた教科書を、後で引っ張り出してみると、教科書以外にもいろいろ入っていて、笑ってしまいました。

schoolbag

教科書は、まだ勉強というかたちではなく、少しずつ開いて読んでいこうかと思っています。 既に『図画工作』と『音楽』は息子自ら持って来て、見たり、読んだり、歌ったり。 

こっちでは「図画工作」や「音楽」の教科書はもちろん、教科自体がないらしい。 遊びレベルでやらせるくらいなのかな? 以前、こちらの中学生が描いた絵の一覧を見て、それらが幼稚園児レベルだったため動揺した覚えがあります。 日本人なら、例え絵が苦手でも、もっと上手に(描くべき対象を把握して)描けるよ〜と思いましたが、それは「図画工作」という教育科目の賜物だったのね〜と教科書を眺めながら納得しました。

『さんすう』も最初のページに線を引いたりしていました。 『こくご』は、夜寝る前に絵本のように一緒に読んでいこうかなと思っています。 でも、息子は音読が苦手。 一文字一文字ゆっくり読むけど、音読するのが精一杯で全体の意味が把握できていない。 少しずつ勉強させていきましょう。 でも、もう小学校一年生で漢字がどんどん出てくるんですね。 日本の教科書、やっぱりレベル高い!

『あたらしいせいかつ』は、前半部分が学校生活について。 もちろん、日本の学校生活。 これ読ませると、また「日本の学校行きたーい」と騒ぐかもしれないので、この部分は見せない方がいいかも。

『道徳』も、重要な科目ですが、考えてしまいます。 協調性や人への思いやり、大切なことですが、こっちの生活に当てはまるか? 人を押しのけても自分が前に出ることを教えないと、こっちの社会で生存していけないぞ、と思ってしまいますね〜。 『道徳』を読んでいると、国の違い社会の違いを考えさせられ、まずは今住んでいる国や社会に適応させていくのが息子のためかと思うのでした。

バイリンガルと言いますが、言語には国や社会のバックグランドも関わってくるので、息子に二重のアイデンティティを背負わせることになるのでは、と悩んでしまいます。 日本の教科書を手にして、つくづくそう思いました。 日本語を身につけさせたいから日本の教科書を望んだのですが、言葉だけじゃないんだなと。

まぁ、これからどうなるか分かりませんが。 一切日本語を話さなくなり、日本人らしさなどない若者に育つかもしれませんしね。
にほんブログ村 病気ブログ 難聴・聴覚障害へにほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ