バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

カテゴリ: バイリンガル

日本の小学校5年生の教科書が大使館から届きました~。 最多の12冊です。

まずは『国語』『書写』『理科』『算数・上』『音楽』『図画工作』
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『国語』は今回、私が親しんだ物語はないような。 『理科』は写真や図が豊富で分かりやすいので、家でも実験などして活用したい(と教科書を手にする度思うだけで、実際していません・・・)。

『社会』と『道徳』
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これらの教科書を何故、上の科目とは別にしたかというと、私の基準で「つまらない教科(書)」というカテゴリー。 『社会』は、3,4年生の教科書もそうだったけど、日本の地域に分けて、特色や社会機能などが書いてありますが、もっと早くから民主主義や政治について学び話し合うことはしないのか?という疑問が。 『道徳』には「子供の権利条約」が載っているけど、これは低学年で既に話すことだと思う。 でも、息子に日本のことを教えるのには役に立ちます。

それよりも感動したのは実用的な『家庭科』! (『保健』は3,4年生版の方が男女の体の成長や機能が載っていて役に立ちました。 手洗いについても載っていたし。)
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夫が「すごーい!」と、いたく感動して見ていた『家庭科』の教科書。 料理と栄養、お裁縫、家計、生活リズムと計画性、気候と服装、片付けと掃除、地域社会について、130ページほどにカラー写真や図が豊富にまとめられています。 おまけに巻末に「家庭科の英語」まで載っている! 今すぐ使える!
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しかし、鼻息荒くこのページを見せたら、息子は逃げていきました。 (なぜ整理・整とんをするのだろう) 本当に、きちんとしてください。

そして、今年から『英語』が小学校でも始まるんですね。 
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私も使った NEW HORIZON 、の小学校版。 現地校(息子は只今3年生)では既に英語の授業はあるし、ゲームやYouTubeの影響でやたら英語を喋りたがる書きたがる息子。 でも基本を身に付けたり、日本のことを紹介するのに活用できそうです。

現地校はかろうじて小中学校は開いていますが、来週は復活祭の休暇で計10日間の休み。 でも、世界中でどこにも行けませんよね。 そして、そのまま学校閉鎖になる可能性も・・・ 日本の教科書、休暇中に活用しよう。
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息子の日本のパスポートが今年で切れるので更新しないと。 パスポートのサイン、5年前は私が代筆したけれど、今回はもう10歳なので自分で書かせなくちゃ。 しかし、息子は普段一切日本語を書かない。 自分の名前を漢字で書いたこともない。

息子は読み書きが困難な傾向があったので、現地語に集中させるため、日本語の読み書きをさせるのを止めてしまった。(当時は日本語も書きたがらなかったし。) でも試しに書かせてみると、最初は面倒くさがっていたが、すんなり書き始めました。

息子の日本語の名前は、私の日本の苗字(漢字二つ)と漢字一つの日本語名。 苗字の漢字は複雑で難しめ。 名前も一文字ながらバランス感覚が難しい。 この漢字3文字を時間をかけて(数か月に渡る決意で)教え、パスポート更新前までに書けるようにさせよう。

最初の漢字、数回書くうちにバランスも良くなってきた。 しかしお手本の私の字そっくりに書くのでヘンなクセがそのまま律義に・・・(汗) 2,3日数回ずつ書かせたら、「もう覚えたよ」と問題なく書けるので、次の複雑な漢字を教える。 どうしても字が大きくなっちゃうけど、数回書いて、翌日も書いて、それから2,3日練習しなくて、昨日「今日は練習しよう!」と声かけたら、「覚えてるよ」と苗字は空で(空中に指文字で)書けていました。

あ、問題なく書けるのね・・・と拍子抜け、最後の名前の漢字を教える。 これはネットにあった漢字の書き方を参照に、アニメーションを見せながら、私が紙に書き順どおりに一画ずつ書いていたら途中息子が「同じのが・・・」となんたら言っていたのだが、私は慣れない漢字にとまどい息子の言うこと聞いてない。(こんな漢字つけるんじゃなかった。 でも二つある候補で夫がこっちの方が言いっていうからさ。)

「さぁ、ママのお手本を参考に」と書かせたが、私のお手本よりも動画をチラ見しスラスラ書いていく。 そして気づいたのだが、私が同じ画を2回書いてたのね。 そのことを「同じの二つある」ってさっき息子は指摘たのでした・・・ 小さな点がいくつかあって、私分かんなくなっていたのに、息子は見逃してなかった。

「(大変だろうから)3つ書けばいいよ」と言ったけど、息子は書くのがおもしろかったのか自ら5つ書いていました。

結局、1週間で自分の日本の名前を漢字で書けるようになったのかな。(しばらくすると忘れちゃうかな・・・)

今までまったく日本語も漢字も書いたり読んだりさせてなかったのに。 この調子なら、うんこ漢字ドリル(1年・2年)させたら、書いて覚えていけるのかしら。

ちょっと前まで息子の日本語能力は頭打ちかな、と思っていました。 現地語を母国語及び勉強のための言語として、きちんと定着させ活用できるようにさせたくて、日本語には力を入れないでいました。(私との会話と、たまに国語の教科書の読み聞かせぐらいで。)

小さい頃は日本語と現地語、常に同レベルで、一つの言語が伸びるともう一つの言語も伸びて追いついていました。

でも小学校に入り、読み書きが困難で勉強もついていけず癇癪を起すようになったので無理に勉強させなくなった。 

しかし今、新しい学校に通い始めてから意欲的に勉強するようになったし(理解してなかったりもしますが)、現地語も伸びてきたと感じます。 今まで本(物語)を読むのを面倒がっていたのが、200ページある物語を読破するようになっていたし。 

結局、現地語が伸びていたから日本語も伸びてきたのか。 同じ時期に同じだけの量を二つの言語でつぎ込んでも、容量(キャパシティー)はいっぱいにならず、同等に吸収し伸びる、のか?

ひとつの容域にふたつの言語を詰め込もうとすると、ひとつのひとつの言語の量が少なくなってしまうんじゃないか、負担なんじゃないかと思って自粛していたんだけど、一緒に詰め込んでいいのかなぁ、息子の場合。

様子見ながら、日本語の読みや漢字練習もさせようかな。 そのうえで現地語も飛躍(相互作用)できたら儲けもん。(そう上手くはいかないかもしれませんが・・・)
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息子に音読させるようにしています。 本を読むのが好きじゃないというか、読んでもらうのは好きだけど、自分で読むのが難しいようです。 でも、難聴でもあるので、きちんと文字を見て、正しい発音と正しい綴りを学ばせないと思って。 

読んでいるのは日本語ではなく、現地語(ヨーロッパ言語、英語とほぼ同じ規則)なんですが、スペースとかカンマ(,)ピリオド(.)引用符(“)などを無視し、ひたすら一気読み。 

いっつも、私が途中で「ピリオド、で一呼吸して」「カンマ」と口出しするのですが、そうすると息子は「途中で言わないで!」とイライラして怒る。

一生懸命読んでる途中で言われたら嫌な気分になるのは分かるけど、きちんと注意して正さないと覚えないと思う私。

で、昨日の音読のとき、息子が「だって僕はピリオドとか会話のマークとか見えないの! 文字を読んでいるんだから!」と言うではありませんか。

そうなんだーと目から鱗で、腑に落ちた私。

文字を追うのに精いっぱいで、カンマ(,)ピリオド(.)引用符(“)が目に入らないのか。

うんうん、それにヨーロッパ語の句読点って、日本の(。)とか(、)より小さくて余計分かりにくいし。 こっちの児童書の文字も小さめだし。

日本の『国語』の教科書は、やはり字も大き目でとても読みやすい。 現地語に集中させるため日本語を読ませることをやめてしまったけれど、日本語を読ませるようにしたら相互作用で現地語が読みやすくなるだろうか?

日本語はひらがなを一文字一文字読むので、発音も一語一句きちんと読む習慣がつくかな、と思って。 その前に、面倒くさがって読まないんだけど・・・

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日本大使館から、小学4年生の教科書前期分をいただきました。(電話があり、送料分の切手が手元にあったのですぐに送ったら、その翌々日には届きました。迅速!)

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私は早速『国語』を手に取り、覚えがあるお話を見つけ感慨にふけり、息子はいつものごとく、『算数』の表紙にくぎ付けとなり「僕もペーパークラフトでこんな町を作りたい」と言うだけで中は開かず、次に『理科』の表紙のリスに「かわいい~」と萌え、こちらは中を開き「この工作したいー」と、理科の実験を工作の一種だと思っているようです。『道徳』と『音楽』も活用の価値ありなんですが、全然活用せずにいて反省。

今回すごく嬉しかったのは『地図帳』。息子は地図や地理が好きだし、この夏もまた日本に帰省する予定なので、私は日本地図を見ながら、どこに行こうか模索。特産物や歴史上の情報も地図上に記載されているので重宝です!
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しかし、就学年齢が日本より遅いため現地校ではまだ2年の息子、日本では早生まれであるため4月から4年生・・・ このギャップに戸惑います。 日本の算数や国語の内容が高度!

それから、理科の学習内容が現地校と日本では異なることに気づきました。 現地では2年生で、宇宙の始まり(ビックバン)から太陽系の惑星、星や星座など宇宙全般と、太陽の動きによる地球の四季や天気について習い、その続きから地球の生命の始まり、恐竜、原始時代から人類の誕生、現在にいたるまでの大まかな歴史という流れを学んでいます。

日本の理科は、3年で「太陽の動き」4年で「星や月の動き、星座、季節、天気と気温」が教科書に載っていますが、「宇宙」そのものについてはまだ習わないのですね。 教科書では単独ぶつ切りという形で載っていて、全体的な流れが見えてこない。 (実際の授業は先生によるものなので、異なってくると思いますが。)

この点は、現地校の方が分かりやすいかなぁ。2年生相手だし、高度な話をするより日常に根差したレベルで興味を引き込み理解を深める授業です。 息子なんて特に、現地校のやり方が合っているんだろうなぁと認めざるえません。 親としては、日本と比べたらゆっくりなペースと内容に、これでいいのか!?とヤキモキしていたのですが。 

選挙があった年には、生徒たちに「どのアイスが好きか」候補の中から選び「投票」をさせていました。 理科や社会って、根本的に勉強すべきことは同じですが、学習の仕方は国によって異なるようですね。
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聴覚障害(感音性難聴)と発達障害(自閉症スペクトラム)だけど、日本語と某ヨーロッパ語のバイリンガルである息子。 二つの言語を話さなくてはいけない状態は、息子にとって良いのか悪いのか・・・ 時折自問します。 息子にも聞きますが・・・息子は無頓着。 息子は生まれたときからこの状況だったので何とも思っていないのですが、客観的に科学的に脳医学的にどうなのよ?と親として思うわけです。

偶然このような記事を目にしました。 ASD児童の言語学習にとってバイリンガル環境は有害か?(ヤッホーニュース)

まさに私が常日頃思うことで、またつらつらと息子のバイリンガルについて考えています。

この記事とは関係ありませんが、以前はバイリンガル有害説(二つの言語は子供を混乱させる、一つの言語をまずしっかり構築させること)が広まっていたものの、現在はバイリンガル有効説(子供は複数の言語を習得でき、脳に良い効用をもたらす)が一般的に認められているというのが在住国の状況のようです。(在住国の、というのは、同じヨーロッパでも国が違えば、まだバイリンガルに否定的な国もあるようなので。) それで、難聴であろうが、自閉症であろうが、言語聴覚士からも心理士からも「バイリンガルを続けさせてあげて」と奨励されています。

でも息子の場合、自閉症スペクトラムと言っても、言語障害はないんですよね。 言語障害があれば、また対応は変わってくるのかもしれません。

でも、言語障害はなくても、読字・書字表出障害はあるかも!? 徐々に習得してきているものの、読み書きに関しては困難と遅れがあります。 なので読み書きに関してはバイリンガルはやめて、現地語のみに集中させています。

日本語より英語の方が必要なので、英語学習に力を入れるべきだとも思うし。 英語と言えば「自閉症児と英語」について興味深い体験談があります。

私の(在住国での)友人が、養護教諭のような資格を取るために大学で勉強しているのですが、クラスメートの短期実習先(自閉症の小学生たちが集まるクラス)にいた10歳くらいの男の子、習ってもいないのに英語がペラペラだったそう。 英語のゲーム、映画、TV、 Youtube、音楽等から聴いて覚えて、そのまま話せるようになったそうです。

同じ話を、自閉症児のペアレントトレーニングに参加していた親から聞きました。 9歳の息子さん、教えてもいないのに英語がペラペラで、こっちが現地語で話しかけているので英語で返してくる、と。 やはりゲームやYoutubeなど英語が使われている映像媒体から習得しているそう。

英語を話せるのはいいけれど、コミュニケーションの面では問題ですよね、ここは英語圏の国ではないし、他の人たちは英語話していないんだから・・・(そこがやっぱり自閉症ゆえなのだろうか。)

なんで英語を話したがるのかも不思議。 本人にとっては英語の方が話しやすい、心地良い、しっくり話せる、という理由があるようなのですが。 母語と違って複雑な感情が入らず簡潔に的確に話せるから、とか?(と、これは私の推測。)

言葉って、言霊ともいうように、いろいろな意味や感情も含まれますが、そのようなニュアンスを汲み取るのが苦手な場合、言葉通り使えばよい外国語の方が楽なのか、とか?

息子もゲームやYoutubeから英語を吸収していっています。 しかし、悪い言葉ばかり・・・(なので私と、見る見せない、そんな言葉使うなと怒鳴り合い。) 英語をカッコイイと思って話したいという欲求があるみたい。 正しい英語とセンテンスを習得するように(親としては)持って行かなければいけませんが。 以前は英語というとイギリスだったのですが、Youtubeの影響でアメリカがカッコイイと思い始めているのも、要注意。 まだ親の手をかけられる子供のうちは、良いものを与えたいなぁ。
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もう息子の日本語も頭打ちかなぁ、これ以上伸びないんじゃないかと思っていたけれど、夏に日本に行ったとき親族達から、去年よりもっといろいろ話しているよと言われたので、まだ「聴いて話す日本語」は吸収しているようです。

面白いのは、インプットしてアウトプットする様子がよく分かること。

夏に日本で、帰る直前に息子が叔母に電話で話していたとき「残念ながら・・・」と言っていたのを聞いて驚きました。 いつそんな言葉、言い回しを覚えたのだ? 

聴いて覚えてストックしておいて、このシチュエーションでこの言葉を使うのだなと思うとき出てくるようなのです。 しかし、ちょっとおかしいことになることも。

息子はクセなのか時折り唇を突き出すのですが、その上唇が平たくなって鼻の下にペタッとつくのです。 普通というか私は、唇を突き出してもひょっとこのように前に長く伸びるだけで鼻の下につかない。 先日息子に「それって、どうやってできるのー? ママはできないよぉ。」と言って上唇が鼻の下につくかどうか何度も試してみたけど、出来ない。 そしたら息子が突然、慈愛に満ちた厳かな声で「できないなら、できなくてもいいんだよ」と言うので、言葉を失いました。

このセリフも、息子はどこかで聴いて(多分日本語のアニメとか)インプットしていたのでしょう。 そして今この場で使うべきだとアウトプットしたのでしょうが・・・

子供が母親に、しかも一生懸命ひょっとこ口をしている親にかける場合じゃないでしょう。 こういうことも、多いです。

あと私に向かって「なんだぁ、このババぁ」と言ったことがあり絶句。 「どこでそんな言葉覚えたの?」と聞くと、「ナウシカで。」 確かに『風の谷のナウシカ』で敵兵が盲目の老婆に対して言っていました。 

普段は私と話して日本語を覚えるので「~なのよ」という言葉遣いになっているのですが、この前は「わぁ、すごいねぇ、上手だねぇ」と褒めたときに、いきなり「だろっ?」と返され、これまたどこで覚えたんだろと思いましたが、日本でかなぁ。 同い年位の男の子たちと遊ぶ機会もあったし。 

息子の場合、このように聴いて話すことは無意識のうちに身についていってるようだけど、日本語の「読み書き」はさっぱりできません。

現地語の読み書きができないことに気づき、学校の授業に差支えがあるので日本語はスッパリやめさせ(本人も嫌がっていたし)、現地語に集中させています。

最近現地語での読み書きは、まだまだ問題はあるけれど、さほど苦痛ではないようで自ら読んだり書いたりするようにもなったけれど。 ひらがな、カタカナ、漢字、しかも見た目も書き方も複雑で膨大な文字がある日本語は息子には負担が大きそう。(見た目も簡素で26文字しかないアルファベットの組み合わせの方が分かりやすいようです。) 

日本で発達障害を持つ児童が漢字や板書で苦労する話を聞いたりすると、息子はこっちの学校でのんびり学ぶことができ幸運だったのかな、とも思います。

しかし、関心がある、自分がしたいと思うときは、ひらがな表を見て字を書いているし、日本の3年の理科の教科書はよく開いて、また私と一緒に実験をできるので、こっちで習わないことができラッキーです。 
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6月半ばから約1か月半、昨年に引き続き息子と二人で日本に帰省しました。(もう遠い昔のことのよう。) 去年の感触から、また二人で行っても問題ないし今年はもっと長くいて大丈夫だろうもと昨年の1か月より半月長くしたのですが・・・ 実際はとても大変で長居することにしたのを後悔した日々。

実家の親が元気で何かと世話を焼いてくれる人ならいいでしょうが・・・ 母は認知症が進み施設に入っており、父は家にいますが何もしない人。 高齢もあるのですが、もともと二人とも子供の世話や孫の世話などしない人で、ハイパーな息子の相手などもちろん無理(というか無視)。 私の方は朝から洗濯、掃除、食事、そして1日中息子の世話というハードな生活! 母は何もしない人で(今思うとこの人も発達障害だったと確信する)、母が残しっぱなしにした大量の私物を私が毎日片づける(じゃないと私と息子の寝るスペースがない!)、そして母の銀行口座の件であちこちの銀行を走り回ったり1日を銀行で過ごしたり。 (そして、あの猛暑!)

息子は、今年は小学校の体験入学は無理かと思ったし、息子にもそう伝えておいたのです。 こっちの学校では荒れていたし、日本語の読み書きもまったくできないし。 7月上旬のある日、郵便局まで息子と歩いていたら河原で小学生たちが虫取りをしているようなので、ちょっと交流できないかと思い、近づいて先生に話しかけたのです。 すると偶然にも2年生、つまり1年のとき息子はこの学校に体験入学しているので、同じクラスにいた子など息子のことを知っている。 気が付いた子は息子に声をかけてきたし、息子はさっさと子供たちの輪の中に入っていきました。 その様子を見て、ほんの数日間だけでも学校に通わせたいなと思い、夏休み1週間前に校長先生に電話。 副校長先生(去年とは違う方)が出て、校長は今修学旅行中だけどお話伝えておきますと、次の日には校長から私の留守中に電話があり、「手続き済ませたから明日から来なさい。2年4組で担任は去年と同じ先生です」と。

迅速な対応に大変ありがたく、しかし息子は、勉強ができないという不安の方が大きく、あまり行きたくない。 私も上履きとか購入していなかったし、金曜日だったので、ちょっと挨拶だけしてこようと学校に出かけたら、「このまま学校にいなさい」と授業に参加すること。 私はやはり不安だったので、給食の前に迎えに来ることにしました。 迎えに行くと、息子はやはり不安そう。 でも、クラスのみんなはそんなこと気にせず、いろいろ親切に息子を助けてくれています。

結局その日は給食を食べずに帰り、「海の日」との三連休を挟んで翌週の4日間(最後の日は給食なし)学校に行くことになりました。 読み書きできないので授業には参加せず、交流を目的としたもので、とお願いし。 息子の方もだんだんと慣れてきたようで、最後の給食の日は好きなものだったらしく、完食したそう。

感動したのは、生徒たちが2年生になっても1年生時のように純粋で、息子のことを受け入れ助けてくれたこと。 そして、去年から息子を知っている子たちは私に対しても「こんにちは」「僕のこと覚えている?」「今年も来たんだね!」と声をかけてくれたこと。 素直なままだけど、その態度や会話など、1年の時より確実に成長、しっかりしているので、これまた感心。 「今年は違うクラスなんだけど、また来年も来る?」と廊下で私に話かけてくれた子もいて。 本当にいい子たち。 私の母校でもあるので、尚更嬉しいです。 校長、副校長、担任とも「来年も来てください!」とおっしゃってくださり、日本にも息子の学校があるようで感激。

今年は学校以外でも交流があり、友達ができました。 近所にある区役所に行ったら、そこに「多言語交流」のグループのチラシがあり、週一で行っている活動に参加させていただくことに。 参加者は全員日本人ですが、いろいろな国の言葉を自然に喋って覚えていこうという趣旨で、子供から年配者まで和気あいあいとしたものでした。 そこにいた子供たちと息子は意気投合、というか多言語など無視して走り回って遊んでいるだけなのですが…羽目を外しまくって私はキレましたが。 そこに3回ほどお邪魔し、今後の帰省時の新たな居場所ができ、これまた嬉しい。

そして去年初めて会った県外に住む私の友達の子供たち、ちょうど息子の1歳上と1歳下の兄妹と再会。 友達の息子君とうちの息子は、会ったとたんに近所の友達のように遊び始める。 去年初めて1回(正確には1泊2日)会っただけで、その後1年間会うこともなかったのに、二人ともブランクを感じない自然体で遊んでいるのです。 気が合うのか、不思議。 家族ぐるみで交流できるし、こんな友達がいて本当に嬉しい。

と、大変だったけれど、嬉しいことも多い滞在で、感謝することしきりです。 やっぱり日本はいいなぁと、つくづく思うのでした。
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発達障害診断テストのとき、息子の「国語」が危機状態に落ちた話をすると、心理士&カウンセラーさんからは「でも、家庭で日本語を話すことをやめないで。 バイリンガルであることは息子さんにとって良いことだから。」とアドバイスを受けました。

お二人は以前息子が指導を受けていた病院の言語聴覚士M先生とも電話で話を聞き、息子の言語能力では2か国語の環境で2か国語を話すことに何の問題もないと確証を得たとのこと。 現地語を話しているのに日本語が出てくるなど2言語が交じるようなら問題だけど、息子の場合は2言語を使い分けていて、交じることがない。 

「それに、あなた(母親である私)にとっても、大切なこと。 息子さんとの絆でもあるのだから。」とも言われました。 これはよく聞きます。 

欧州では難民や移民が多く、家庭では親たちの母国語が話されている場合が多いですが、親とは違う移住国で育った子供たちは母語が現地の言語になってしまうんですよね。 で、子供たちは現地語で話す方が自然となり、現地語が片言のままでいる親とは思春期の頃に、意思の疎通が難しくなってしまう。 でも子供にとっては、親の母語は自分たちのルーツやアイデンティティを意味するものであるし、親との絆や意思疎通のためにも保ってほしいですよね。

もともと在住国はバイリンガル教育を推していて、移民家庭や国際結婚家庭など多言語を話す家庭の子供たちには、家庭の言語を学ぶ時間を学校で授けられる場合もあります。 この言語には手話も含まれ、聴覚障害者の場合は手話とのバイリンガルを目指します。 英語教育も今日では小学校1年生から始まります。

しかし昔は、手話は言語として認められず聴覚障害者は口語を学ばされたし、子供に複数の言語を教えるのは良くない、混乱するとの認識がまかり通っていたとのこと。 今はいろいろな研究結果から、子供は多言語の環境にいても混乱することはなくバイリンガルはいいことだらけと認識が教育や療育現場にも浸透しているようです。

それで私に対しても「日本語を話し続けるなんて素晴らしい!」とまず言うわけですが(言語聴覚士さんにしても、心理士、カウンセラーさんにしても)、私が日本語を息子と話しているのは、恥ずかしながら、まず私が現地語をろくに喋れないからです。 それで、息子が見かねて日本語を話してくれるわけで・・・

この前も、息子の国語の成績を気にし、息子にこれからママと現地語でも話そうかーと言って、私がたどたどしい現地語で喋っていたら、最初は現地語で答えていた息子、すぐに日本語に切り替えてしまった。 日本語で話す方が楽だと。 しかしそれはママ(私)が相手の場合であって、パパと話すときは現地語の方が楽だそうです。 (情けない母親・・・)

息子のクラス(小学1年生10人)の国語能力ですが、2人は既に読むことが出来、多くの生徒はまあまあのレベルで、3人が標準以下(←息子はここに含まれる)。 それで国語の時間はこの3グループに分けて行うことになりました。

息子に、もう読める子って誰?と聞くと、案の定2人の女の子の名前が。 女の子の方が言語能力は高いし、2人ともご両親もしっかりしていて利発的な子だもんね。 で、息子が一緒に国語を勉強しているのは誰かと聞くと、男女の双子の名前が。 これも想像はついていました。 この双子は中東か中央アジアからの移民家庭でご両親は現地語がほとんどできません。 家庭ではご両親の母国語が話されているようです。 やはり家庭の言語環境の影響が出てしまうのか。

でも、息子の一学年上と一学年下にいる、姉弟でS校に通う二人も中東からの移民家庭で家ではアラビア語を話しているようですが、この二人の現地語は何の問題もないようです。 というか、この姉弟は頭が良い、行儀が良い、性格が良い。 勉強もできるし友達を率先して助ける。 ご両親ともお会いしましたが、現地語はまだ習っている段階らしいですが、流ちょうだし、聡明で礼儀正しい方たち。 やっぱり、子供は家庭環境が一番ものを言うのかも・・・と思ってしまいますね。 (自省。)
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海外在住者向けの日本の教科書、平成29年度後期の小学校2年生用の教科書が日本大使館より届きました。 国語・下と算数・下の2冊のみです。
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息子、算数の教科書は手に取り、表紙のランドセルが遊園地になっている絵が気に入ったようで「これ(ジェットコースター)に乗りたいなぁ」などと言っている。 いや、表紙はいいから・・・ でも中身もめくって中に一通り目を通していました。 算数には興味あるようですね。 こっちでも1年生の算数の授業が始まり教科書(ドリル)を時おり家に持って帰って宿題をしています。 今やっているのは数字の5までを使った足し算、時計の読み方、お店屋さんごっこでお金の計算など。 今のところ、算数は問題ないようです。

しかし、国語の教科書には見向きもせず・・・ 
読み書きにはまったく興味ないというか、嫌がってやらない。 日本人親として焦ってきます。 そこで、噂の漢字ドリルを日本で購入いたしました!

この漢字ドリルを(日本の友人のSNSで)知ったとき、まさにうちの息子の為の漢字ドリルだ~と興奮しました。 大好きですよー、うんことかおしっことかおならとか・・・

私としては何故そんなに執着するのか理解不能ですが、多くの子供たちにとって魅力的なんでしょうね。 書店でもいまだ平積みになっていましたから。 で、与えたところ、息子も大喜び。 しかし、ただやれっと言っても飽きちゃうだろうから、1日1ページ(ひとつの漢字)をやったら、好きなゲーム(タブレットの無料アプリ)をダウンロードできるという約束と組み合わせ、モチベーションをアップ。 今のところ、意欲的に取り組んでいます。 しかし、肝心の漢字は頭の中に残っていないようなので、5ページやったらテストをやらせます。

漢字を覚えるだけでなく、例文である短いテキストを読ませるのも、音読の学習に役立っています。 短いし、全ての例文に「うんこ」が入っているので、一生懸命読んでくれます。 またこれらの例文って、普段の会話にないようなものも多いので、語彙を増やし日本語を鍛える役にも立ちます。 実際、読んでみても息子は意味が分かっていないことも多い。 なので、その意味を教え理解を深めるため、例文に合った絵を描かせることにしました。 
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ひたすら「うんこ」の絵を描く・・・

それから「うんこを流すのやめようかぁ」と、例文を実行したがるようになり、影響は計り知れないです。 このドリルの最後にも「一ぶのれい文にあるような行どうをマネせんようにな!」とあるですが、やはりマネしたがる子がいるんでしょうね・・・。

何はともあれ。息子が小学校入学というこのタイミングで、このような素晴らしい漢字ドリルを発案・発行してくださり感謝でいっぱいです。 この漢字ドリル、小学校6年生まで揃っていますが、6年になっても「うんこ」に喜々としているのでしょうか・・・ (それはそれで問題なような・・・)
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7月10日(月)晴。 息子、日本の学校に初登校。 ランドセルの代わりにバックパック、指定の黄色い帽子の代わりに(某J2リーグの)野球帽。 今日は水泳の授業があるけど見学にさせてもらったため、体操服(紺の短パンに白いシャツ)を購入。 白の上履きも同時に購入。 (これらは現地の学校でも使うつもり。) 筆箱のセットも購入。 ノートを2種100均で購入。 教科書は先生のを借用というかたちでした。

月曜なので朝礼があったけれど、息子と私は木影で待機。 7月は連日30度を超す暑さで、しかも私は息子の送り迎えをしますが、歩いていて気づいたのですが、全てコンクリートで覆われているんですよね。 それで照り返しがものすごく熱い。 でもコンクリートで覆われていない校庭や木影は涼しく気持ちいいのです。 一歩コンクリートの上に出ると、灼熱地獄。 つくづく自然の偉大さと人間が温暖化をつくりだした事実を実感しました。 この暑さが心配だったけれど、息子は元気でコンクリートの上も走り回っていました。 流れる汗には「これなんだろう?」とビックリしていたけど。 乾燥している欧州では、今までこんな大量の汗をかいたことなかった(笑)。

朝礼が終わり1年1組に合流。 (日本の小学生は小柄で、息子は本来なら2年生ということもあり、みんなより頭一つ出ていた。) ぼっーとして、人の話を聞いているのか聞いていないのか分からない息子。 ものすごく心配な私。 S校の授業は8時半から12時までだけど、ここでは8時15分から14時20分まで学校で過ごす。 S校では9時半頃に持っていった果物やサンドイッチなどを食べ、11時前には給食なのですが、ここの給食は12時20分。 お腹空かないかな~、大丈夫かな~と、不安な私。 何も感じていないような息子。

先生に「集中力がないので」と話すと、そのようですね~、と既に見て取れた様子。

昇降口まで一緒に行って、1年1組の元気で好奇心いっぱいな子供たちに囲まれます。 この子たちが、本当に良い子たちで、すぐに息子のことを受け入れると、何かと息子のことを手伝ったり世話を焼いたりしてくれ、本当に助かりました。 母親の私に対しても気さくに話しかけ、帰りには「今日は○○君、こんなだったよー」と報告してくれ。

息子は相変わらず、学校での様子は聞いても何も話してくれないので、ありがたかったのですが、その報告内容は、勝手にトイレに行ってしまっただの、トイレに何回も行ってただの、他の人が話しているのに喋っていただの、ケガをしたと訴えていただの、まぁ、ろくなことしていないのが分かりハラハラ。 しかし、担任の先生の方からは特に問題だと言われることなく、特に報告もなく、大丈夫ですよ、安全に過ごせていますよ、とのこと。

ただ初日に、息子さんは日本語分かっていますか?と先生から聞かれ、「私との会話は全て日本語ですと答えたのですが、先生もクラスメートも、息子は日本語が喋れない、分からないと思われていました。 クラスの子たちから息子は「外国語話している」と言われたんだけど、いやー、日本語話しているんですよ。 でも、子供たちには息子の日本語は日本語として認識されていなかったんですね。

息子は日本語を(現地語もなのですが)、ゆっくりのテンポで話します。 それでイントネーションもおかしくなる。 日本の子たちって、私も驚いたのですが、とても早口で話すんですね。 (子供が早口の高音で話すのは、在住国でも同じなのですが。) 話し方が息子とは全然違う。

叔母たちや妹に息子の日本語について聞いたら、きちんと分かるよ、きちんと話せているよ、どこも問題ないと言われたけれど。 妹は、息子がゆっくり話すのは母親である私がゆっくり話すようにしているから、その影響ではないか、と。

それでも息子は、学校は楽しい、おもしろいと、毎日元気に7日間登校しました。

授業内容は、国語と算数の他に、水泳の授業も1回受けることができ、「せいかつ」で近所の公園や河原に行く校外学習も2回体験。 虫のスケッチをし、先生から「絵が上手ですね」と褒められ、図工の時間も「粘土で新幹線つくってましたよ」と感心され、やはり芸術面では評価される模様。

給食は、最初のうち食べ慣れないのでおかずは残し、ご飯と牛乳しか口にしなかったようだけど、そのうちおいしいと、いろいろ食べるようになったみたい。 自分たちで教室に運んできて給仕するというスタイルは日本独特だと思うので、それも楽しかったようです。 午前中何も食べなくても、問題なかったようだし。

最後の日に、クラスメートが一人一人メッセージを書いてくれた文集をいただきました。 「ありがとう。 たのしかったね。 げんきでね。」といった内容が多い中、ひとり「おもしろいけど すこしふざけすぎだから なおしたほうがいいよ」と辛辣だが的確なコメントが! この子(もちろん女の子)すごい観察力。 自分の意見をしっかり言えるなんて、えらい。 息子の学校で実態が集約されていて、私にとっては何より嬉しいお言葉でした。 彼女、将来大物になると思う。
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