バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

カテゴリ:難聴児支援機関 > レクチャー

ちょっと前になりますが、難聴児のための支援施設から、「聴覚障がいに関する、親戚、友人、ご近所さん向けのレクチャー」の案内が届きました。

以前、難聴児の親のための レクチャーがありましたが、今度は、親以外で難聴児に関わることになった人たち向けのレクチャーです。

聴覚障害については、親以外にも、祖父母や親戚、いとこ、親しい友人や普段よく接するご近所さんにも、きちんと伝え理解してもらえれば、双方にとって良いと思います。 ここまでするなんて、すごいな〜と感心しました。

内容も、濃いです。 また2日間にわたってです。 プログラムを見ると、

1日目 9時30分〜15時
9:30  イントロダクション、耳の内部の構造とオージオグラムについて
10:15 休憩 (お茶とお茶菓子が振る舞われます。) 
10:45 引き続きオージオグラムと補聴器について
11:30 休憩
11:35 DVD鑑賞 (聴覚障がい者には、どのように聞こえるか。)
12:30 昼食
13:30 グループ•ディスカッション (何を議論するんでしょ?)
14:15 休憩 (またお茶とお茶菓子が振る舞われます。)
14:30 本日のおさらいとまとめ
15:00 終了

2日目 9時30分〜12時30分
9:30 イントロダクション
9:40 前回の復習
10:15 休憩 (お茶とお茶菓子)
10:30 難聴児に対する接し方等の情報
11:15 グループディスカッション
12:00 締めと評価
12:30 終了

こう書き出していたら、前回のレクチャーを思い出し、既に疲れを感じました(笑)。 いくら親しくても、この講義を他人に勧めるのは気が引けます。

義母は興味があったようですが、場所が義母の住まいからは遠いのと、長丁場は体力的にもキツいので、見送りです。

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レクチャーの2回目は、約2週間後の9月24日で、9時〜13時までと、丸1日だった前回より短め。 休暇を取っていた夫に行ってもらいました。

しかし、帰宅早々「前回出席者と同じ者が行かなくちゃいけなかったんじゃないか!」 前回の内容を踏まえた講義のため、同じ人が出席するようにと言ってたそうだけど、そういうこと、私は聞き落としちゃっているんですね。

でも、やっぱり夫に行ってもらって良かったです。 夫なら、言葉のハンデなく内容を理解できるし、他の人たちとも交流できるし。 ちなみに、今回の出席者は夫を入れて5人で、あの文句たれの人種差別親父は来てなかったらしい。

今回の講義の内容は、子供たちはどうやって言語を習得していくか。 聞きやすい音聞きにくい音。  コミュニケーションの仕方や注意事項。 学校の環境。 中学生〜高校生の聴覚障害者へのインタビュービデオ等。

手話についても説明を受け、「聴覚障害の場合、聴くことに集中するため疲れやすく、内容理解にも困難が伴うが、手話はダイレクトに視覚に入ってくる」という手話の良さや重要性を知り、夫は手話に前向きになっていました。

手話については、私は息子にとって有効なことは何でも試したいと思っているのに、夫は今までも聞いて喋るだけでやって来たのだし、必要ないと否定的でした。 なので、その点でも夫が行って説明聞いてくれて良かったです。

出席者の一人の娘さんは、既に聴覚障害の保育園に通い手話ができ、そのお母さんが怒って大声を張り上げても、娘はそっぽを向いているのに、手話で一喝するとパッと反応するそう。

その人は、乳児連れで、疲れているのか笑うこともなく無表情な感じの人でしたが、とても娘さんのことを考えているという印象でした。 娘さんに手術をしたいと言っていたので、うちの息子の「感音性」とは違うのかも。

もう一人、ほとんど発言しない、大人しくて地味な印象のお母さんがいたのですが、その方の息子さんは聴覚だけでなく、他の障害も合わせ持っているので、他の病気や障害についての講義も受けなくちゃいけないそう。 「聴覚障害」といっても、いろいろ異なることを実感しました。

学校については、難聴児のための小中学校を対象とした特別学校や学級が地域にいくつかあり、普通の学校でも聴覚児への環境を整えアシスタントを着けること義務づけられている。

中学生〜高校生の聴覚障害者へのインタビューでは、学校の先生になるため勉強している男の子は普通の学校に通い、友達もたくさんいたけれど、周りに聴覚障害者がいなかったので障害の面で話せる友達がいなかったという難点をあげ、最初は普通学級に通い途中から聴覚障害の学校に通い始めた女の子は、クラスの全員が当たり前のごとく手話をしていたが、自分は習ったことがなく出来なかったのが恥ずかしかったと語っていたのが印象的だったそうです。

子供達の視点からの声は、とても重要です。 私たち健聴者である親は、聴覚障害の我が子がどういう状況にいて、どう感じているのか理解できない。 ましてや、まだ自分たちの子供も小さく、意見も聞けない。 これから我が子に何が必要なのか、親は何をしてあげられるのか。 

そのための機関がきちんとあり、こうしてレクチャーしてくれるのは、本当にありがたいです。
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難聴児の親を対象としたレクチャーが、2回に分けて、ありました。 1回目は9月8日の9時〜16時までという、丸一日の長丁場。

夫は休みが取れず、私が行きました。

このレクチャーの進行役は、オージオロジストさん(聴覚関係の人)と、ペタゴギストさん(学校関係の人)で、お二人とも聴覚障害者です。

講義に使った部屋も、聴覚障害者に音が伝わりやすいよう設備が整った部屋で、私たち参加者はマイクを使って話します。 部屋の前方のスクリーンに画像が映し出されます。

最初、お二人が聴覚障害者とは気付きませんでした。 オージオロジストさんは鼻から抜けるような話し方をするので、あれ?と思ったのですが、聴覚障害でもオージオロジストになれるんですね。

難聴児支援施設の職員は、ほとんどが聴覚障害者(そして女性ばかり)です。

最初は、聴覚関係の医師(こちらも女性)が招かれ、耳(聴覚)の仕組みを医学的に解剖学的に説明しました。

ここで印象深かったのは、内耳の細胞の写真。 健常だと「V」の形をした細胞が並んでいるのですが、難聴の場合、この細胞が破損し「V」の形とならず崩れているのです。 (多分、感音性難聴である息子の内耳は、このようになっているのかな。)

次に、オージオロジストさんによる、オーディオグラムの読み方や、補聴器その他の補助的器具(磁気誘導ループ、ヒヤリングループなど)の説明。 私には必要ないものだったので気付きませんでしたが、ヒヤリングループなどは映画館や教会などには必ずあり、申し出れば借りることができるんですね。

テクノロジーが発達し、補聴器関連はいろいろあり、使う場所も異なってくるので、なにがなんだか全部覚えていませんが。

常に参加者からの質問は受け付けてくれます。 私の他に7人いましたが、二人は通訳者を介して受講し、子供を連れて来ていたので、途中で帰ってしまいました。 私は説明を聞くのが精一杯で、質問も思い浮かびません。

昼食を挟んで午後は、難聴児がどう聞こえているのかというビデオを見ました。

例えば、画面にテレビの討論番組が映し出されます。 最初は、健聴者に聞こえる普通の音声。 次に聴覚障害者に聞こえている音声。

討論者が話していること、ほとんど、聞こえません。 とても静かだけどバックにザッーというような音が聞こえ、喋っている人が何を言っているのか不明瞭なので、分からない。 (話している内容が理解できない。)

次に補聴器を着ければどう聞こえるか。 少し声がクリアになり、なんとか聞き取れます。 しかし、話し手が眼鏡をかけていたり、口ひげがあったりすると、顔の表情や口元がよく見えず、話している内容も分かりにくいのだとか。

中学校の授業内容ではどうか、ビデオは(実際にはDVDですが)続きます。

教室の前方(黒板の前)で教師が話しています。 健聴者の聞こえ方、難聴者の聞こえ方、補聴器を着けた聞こえ方を順に示し、シチュエーションも、教室で座る場所(前方、後方、横など)、教師が後ろ向きで話した場合、教室が暗くて顔がよく見えない場合、周りの雑音がうるさい場合など、あらゆる状況に当てて聞こえ方を示していきます。

最後に、難聴者とコミュニケーションする場合の注意事項、気にかけて欲しいことなどの説明。

疲れましたー。 私は外国人で現地語の言葉に疎いですし。 そして、外国人ゆえに嫌みなことを言われるということまであり。 そのことについては、次回に書きます。
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