発達障害の特別支援学級(B校)に通う生徒5人のうち3人は6年生の男の子たち。 一番の古株で3~4年から在籍している子は小柄な美少年でおとなしい性格と見受けられる。 私に対しても目を合わせて挨拶してくれる。 学校の近くに住んでいて、お母さんは若く逞しいシングルマザー。 親権は母親のみだが(これは在住国では珍しい)、父親も息子を学校に迎えに来たり頻繁に交流があるようだが、ちょっと難ありで、彼も発達障害?というような人。 弟もいるが、弟には発達障害はないそう。

別の6年男子は、これまた美少年で金髪碧眼白肌すらりとした体形の王子様的風貌。 一番の問題児と見受けられる。 昨年5年生の時編入し、学校に馴染むにも手こずり、学校全体に悪影響を及ぼしてしまい、息子の編入まで1年待つはめになったのは彼のおかげと思われる。 すぐに喧嘩始めちゃったり、音楽の授業に参加しなかったり、私に対しても目を合わせての挨拶は苦手みたい。 保護者会に親が出席できなかったため、バックグラウンドは不明。

保護者会で分かったのだが、もうひとりの6年男子のR君と息子と同学年の女子Lちゃんは、なんと兄妹であった。 ご両親は東欧から15年ほど前に親族一同この地域に移民してきたらしく、夫婦では母国語を話している。 子供たちは、ここで生まれ育ったので普段の会話は現地語らしい。 (これまた二人とも美男美女。)

お兄さんのR君は、私とも話すし社交的で礼儀正しい印象を受けます。 年下の息子のことも気にかけて一緒に遊んでくれたり。 でもやはり喧嘩早く癇癪も起こす。(息子曰く、体育の授業で爆発して先生に暴言吐いたり、行いが悪かったから水泳の授業に参加出来なかったり、校庭に生っていた熟したプラムを同学年の子に投げつけ、相手も相手だからとたんに収集のつかない喧嘩が始まり・・・) うちの息子の特性と似ているのかもーと思ったりします。

R君は自閉症だけだけど、妹のLちゃんは自閉症とADHDもあり服薬している。 息子が一度「今日はLちゃん薬飲むのを忘れて学校に来て、大変だったのよー」と話してくれたことがありビックリ。 服薬しているのは知っていたけれど、息子に暴言吐いたりお兄さんに対して乱暴したり、薬がないとそんなに変わってしまうものなんだと。 

このとき先生が息子に、Lちゃんは薬を飲まなかったらこうなってしまい悪気はないということを説明したそう。 こうして息子も発達障害の特性や服薬のことを知っていくのね。 

Lちゃんはサヴァン症候群でもあるらく、計算は暗算で数学はお兄さんより出来るらしい。

そんなLちゃんと同学年である息子、最初のうち二人は仲悪かった。 息子の方は「女の子と遊んでられるかー」って思ってたし、Lちゃんも今までクラスメートは年上男子だけだった、にもかかわらず「私が一番出来るのよ」という自負があったし、お互い「何こいつ」的な態度だったのですが、段々と歩み寄り、上級生が喧嘩おっぱじめると結束して二人で逃げたり、同い年だからやることが同レベルなとこもあり、いつの間にか仲良しに。

この前はLちゃんが息子と家で遊びたいというので二人のお家に遊びに行きました。 同じ町だけど、うちからは反対方向に住んでいるのが残念。 二人はスクール・タクシーで通学しているし。 近所だったらもっと頻繁に遊びに行き来できるのに。

今までS校ではこんなことなかったので嬉しい。 それに息子はS校のクラスメートのこと嫌っていたから、そのことがまたS校での学校生活や勉強に影響していたから(と今に思うのですが)、B校ではクラスメートたちと(今のところ)良い関係を築いているようなので一安心。

ところで、今度新入生が入ってくるようなのです。 今まで、うちの息子が学校に慣れるまでは新しい子は入れない、10月初めの三者面談でも新たな生徒が来る予定はないと言っていたので、今年はこの5人だけだと思っていました。

息子と同学年の男の子だそう。 嬉しい反面、ちょっと心配。 Lちゃんは女の子だから二人は上手くいっているのかもしれないし、同学年男子だと息子と一発触発になってしまわないかと・・・

学校の授業は大教室5人全員ですることもあるが、個々の部屋で一人で(先生がついて)しているのが、部屋が足りなくなってしまうんですね。 それで新入生が来たら、息子とLちゃんは二人で一つの部屋を使うことになったのですが・・・

息子もLちゃんも大喜びだそう。 「授業中もお喋りできるね!」って。

いや、違うだろー! この子たちは何かを根本的に間違えている・・・と頭を抱えたのでありました。
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