先週の水曜日(2月22日)、新しい言語聴覚療法士さんに会いました。 引っ越しに伴い、病院が以前の管轄と違うところになったため。

8月に初めての面会予約の通知が来たのですが、引っ越しの翌週だったため延期してもらい、息子も学校に入学したばかりで、まだ何もかもが落ち着かない状況であること療法士さんが考慮してくれ、まずは息子抜きで親から話を聞こうと、夫のみが病院に行って会ったのが9月。

夫の話によると、新しい療法士さんはベテランらしい落ち着いた女性で、以前の言語聴覚士さんから受け取ったデータを見ながら質問をし、1時間ほど話し合ったそう。 データでは息子が日本語とのバイリンガル環境にいることは触れてなく、そのことに興味を持ち、夫が以前は日本語と現地語同じくらいのレベルか日本語の方が勝っていることもあったが、いまは現地語の方がメインになってきていると話すと、それなら問題ないから二言語を続けて、とのこと。 

それと、当時息子は「どもり(吃音)」が出るようになり、それもかなり酷く、(現地語、日本語とも)喋るたびにどもっていたので、そのことを相談。 すると、翌日には郵便で吃音に関する資料のコピーを送ってくださりました。 このことからも、かなり手応えのある言語聴覚士さんだなと、私は期待する一方、いままでの言語聴覚療法は時間の無駄にしか感じられなかったので、まだ病院に行かなくちゃいけないのは面倒だとの思いも強かったです。

落ち着いたら息子を交えて会いたいとのことでしたが、10月か11月に予約を入れてくださいと通知が来たので電話すると、今年は予約がいっぱいだと言われ翌年の1月半ばの13時に夫が予約を入れたのですが、12時に学校が終わるのに電車に乗って行ってそれじゃあ間に合わないと私が時間の変更を申し入れ、しかしその日は親子供どもインフルエンザで寝込んでいたので、キャンセル。 新しい面会日の通知が来たものの、学校を休むことになるので、2月下旬の「冬春休暇」(この前1月で新学期が始まったと思ったら、2月下旬に恒例の1週間休暇がまたあるんですよー、ヨーロッパの学校では)の週にしてもらえないかと電話をすると、快く変更してくれ、ようやく息子と私が新しい言語聴覚士に会えたのが、2月の終わりでした。

私が思った通りの、年齢は50歳後半か60歳代のベテランらしい落ち着いた女性で、とても話しやすかったです。 いつも通り、まったく落ち着きのない息子。 側にあったゲームを見つけ、これやりたいと言う。 じゃあ、まずは(お馴染みの)ゲームから。 カードに描いてあるある絵を説明する形式のもの。 先生は、こうして息子に喋らせながら、息子の語彙、言葉遣い、発音や話し方を観察し、ときおりメモにペンを走らせます。 もうひとつ似たようなゲームをし、息子に家族や学校のことなどを聞き、これからお母さんとお話しがあるんだけどと言うと、息子は自ら絵を描いていると言い、紙とペンを受け取ると、私と先生が30分ほど話し込んでいる間、まったく大人しく絵に集中。 (さっきの落ち着きのなさがウソのようなのです。)

息子のどもりは、ずいぶん良くなったものの、やはり時折出てきます。 私が見ていて息子が「どもる」のは、ちょっと興奮状態なとき、話したいことが沢山あるのに、なかなか言葉が出てこないときと説明し、あなたたちはどう対応すると聞かれ、夫も私も「落ち着きなさい。考えてから、ゆっくり話なさい」と言うと答えました。 先生は、それは良い、相手の目を見て話すのね、と言われたのですが、実は私は息子の目を見て話しているかというと・・・ 上からギャーギャー怒鳴っているだけなんですが・・・ それに息子とは身長差があるので、息子の目の高さに行って、目を見て話すって、出来てない・・・と思ったのでした。 (今後気を付けよう。)

吃音の種類を聞かれたのですが、「私、私、私」というように単語を繰り返す、「ーっむ」というように口をつむぐというより、「でっでっ、でも。 そっ、そっ、それは」というように、出だしの部分を繰り返すことが多いです、息子の場合は。

言語聴覚士さんから学校の先生に、息子さんの吃音についてアドバイスすることもできるけど?と聞かれたので、ぜひとお願いすると、先生宛に一筆(相談内容とご自分の連絡先)書いてくださりました。 このようなことを、ささっとしてくださるなんて、と感動。 (年齢的には同じベテランだけど、長期間かかって疲労困憊だけで終わったC先生とはえらい違い。)

また息子のバイリンガル環境について、あなたは息子さんと日本語でコンタクトを続けていくつもりなの?と聞き、負担にならない限りはと答えると、とても素晴らしは、ぜひ二言語を続けて、息子さんに日本語を与えてあげてと、とても嬉しそうに言ってくれたのでした。

以前の病院の言語聴覚士さんは、データにも記さなかったように、バイリンガルについては何の考慮もなく(興味なかったのかな?)、現地語だけだったので、先生によって対応も違ってくるのを実感。

この新しいK先生に最初に出会えていたら~と思わずにはいられませんね。 初めて満足のいく言語聴覚療法士さんとの1時間強。 

3か月後に、また会いましょうとのことでした。
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