入学式・・・というものはなく、8月23日(何故か月曜ではなく火曜)に学校が始まりました。(ここの市の公立学校全てが、この日に始業・・・式はありません。)子供たちは皆、個人個人で学校にやって来ます。(スクールタクシーに乗ってくる子たち、親が送り迎えをする子たち、もう大きいので一人で登校する子たち。) うちは学校まで徒歩5分なので、親が送り迎え。

日本のような始業式はないものの、全校生徒(66人)が集まり、最上級生から新入生にバラの花が贈られました。

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最上級生(9年生)は日本でいう中学3年、新入生は、日本でいう1年生ではなく、学校に慣れるための準備クラスということで0年生という数え方です。 まだガッツリ勉強せず、遊びの中に学びを取り入れ、学校生活を身に付けるのが目的らしいです。 

息子のクラス(0年生)は生徒11人で先生は3人、授業は8時半から12時まで。 10時半に給食を食べます。(給食は隣接する普通校の食堂でいただくのですが、健聴者の全校生徒が集まる食堂は、難聴者にとって騒がしく耐えられないので、小さい子たちは早めにとるのです。)

水曜日は体育の日で、体操服とタオルを持っていかなくてはいけません。 いっちょ前に、体育の後はシャワーを浴びるんですよ。(日本人にはよく分からない感覚。) 木曜日は音楽の時間があります。 あとは、工作をしたり、アルファベットを習ったり、遊びの中に算数を取り入れ学んだりしているようです。

初日にログブック(日記帳)を貰ったのですが、これは見開きで1週間分になっており、月曜にその週の予定が書きこまれ、金曜にその週の出来事が写真と共に(先生方の手によって)書きこまれます。 先生からのお知らせ、または親からの連絡もこの日記帳に挟み、毎日カバンの中に入れ、毎日チェックするようにします。 連絡事項のプリント類も沢山持ってきます。 

学校が始まり4週間が経ったわけですが、3週間が過ぎた時点で既に息子の学校での充実度と成長など、親として確かな手ごたえを感じました。

相変わらず、友達の名前は全然覚えていない(他の子たちは息子の名前を知っているのに・・・しかし名前を覚えられないのは、難聴ゆえではなく、父親からの遺伝だと思う・・・)、「今日は学校で何したの?」と聞いても「分かんない」としか言わないのですが、その日学校であった印象深いことは、聞かずとも自分から話してきます。 

「アルファベットのL」と言って、Lのつく単語を暗唱したり、”Cat, Hat, Pot” と韻を踏む単語をおもしろそうに唱えたりして、ビックリ。 (ああ、こういう風に現地語を学んでいくんだなぁと、日本人の親として感心。)

今日は紙を切ってライオンを作った、ハリネズミを作った、手に色を塗って紙につけたらゾウさんになったよ、この指が鼻でこの指がシッポになって・・・ と工作も楽しそう。 音楽の時間に習った歌も歌ってくれます。

ただし、聞いても答えず、自分が話したいことを話したい時だけに話すというのは、合い分からずの問題ですが。

うちは家が近くなので学校の入り口まで親が送り迎えします。 大抵8時頃に行くと、他の生徒も登校し校庭で遊び始めるのですが、息子のクラスの子はまだいないけど、息子はすぐに他の学年の子たちと遊び始めます。 帰りは12時に迎えに行くと、息子のクラスのタクシーに乗って帰る子たちも一緒で、私に気づくと「ママが来たわよ」と息子に教えに行くのは、女の子たち。(やっぱり女の子って世話焼きタイプが多い。)

先週末なのですが、バス停で補聴器を付けた子に会い、息子に「同じ学校の子?」と聞くと、息子はその子のところに行き、お互いハグし、じゃれあい始めました。 1学年上の女の子だったのですが、もう既に親しい友達なんですね。 学校の方では、友達同士の尊重や信頼関係というものを重要視しており、やはり学校全体で、このような親しい関係になるようです。 やはりこの点でも、普通の公立の学校とは違うし、この学校に入れて良かったなぁという安心を親として感じています。

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