先月お会いした、ご本人も難聴であり補聴器を使用し、多くの難聴の子供たちとその親御さんと接してこられている、難聴児のための特別教育的カウンセラーであるМさんは、この1年、息子がすんなり補聴器を受け入れ使用していることに大変感心していました。 5歳で難聴が発覚し補聴器をつけ始めたのがかなり遅かったのにも関わらず、と。

言われてみると、確かに息子は補聴器をするのに大きな抵抗もなく、自然体でした。 (もちろん、嫌がることもありましたが。)

もともと、自然体な子だからかな。 別の言い方をすると、何も考えていないような・・・ ときどき、あまりにも素直で反応のなさに、「この補聴器機能しているのか? 壊れているんじゃないか?」私が不安になるほど。

補聴器をしていても、何かに夢中になっていると人の話などまったく聞いていないので、あるいは聞きたくない話は無視するので、補聴器の意味なーいと思うことも。

Мさんは、「息子さんだけでなく、あなたたち親御さんもですよ」と続けておっしゃっていたとか。

5歳という、遅くに難聴が発覚したにもかからず、全てを積極的に受け入れ、学校も良いと知れば特別支援学校に決め、しかも引っ越しまでしてしまう、と。 

確かに、この1年ほどの間に、あれよあれよと言う間に躊躇なくやってきたので、驚かれるのも無理はないかも。 でも、この1年を振り返ってみると、私たちにとって、自然で、無理なく、息子にとってもっとも良い選択肢を選んできただけのことでした。

5歳になってようやく難聴であることが分かったのは、ショックというより、2歳の頃から息子はどこかが違うと思っていて、保健師や保育園にも相談し続けていたのに相手にされず、それがようやく原因が分かりホッとした気持ちの方が大きかった。 これで息子にとって必要で的確な支援ができるとホッとしました。

そしてこの1年、難聴関係でお会いした病院や療育センターの人たちは、素晴らしいプロ意識を持ち、子供(患者)たちのことを考えいる人たちばかりで、この国にこのような人たちがいたのか~と驚き、新しい出会いも価値あるものでした。

学校に関しては、なるべく良い小学校に入れてやりたいと思い、そのための引っ越しも予定していたので、思いがけず引っ越し先が市内ではなく遠くの未知の町に市になっただけのこと。 ここの普通の公立校は酷いものなので、難聴児のための良い学校があるならば、そっちの方が息子にとってはいいだろうし、私は今住んでいる市が好きじゃないので、ここから離れられるのが嬉しいくらい。 夫は、通勤しなくちゃいけませんが。

息子の難聴が分かっても、何も劇的な変化とか、ありませんでしたが、これから引っ越し、新しい家と町に住み、息子は学校生活を始めるとなると、それは大きな変化かも。 とにかく、息子が楽しい学校生活を過ごすことが大前提。 難聴が発覚したのが遅かったとはいえ、小学校にあがる1年前だったのがせめてもの救い。 見過ごされて、小学校入学後に分かったケースも聞いているので。

さて、引っ越し準備に取り掛からなければ・・・

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