市内のとある図書館で手話による(子供向け)劇を催すという記事をフリーペーパーで見つけました。 その図書館では年に2回程テーマを決めた家族向けの催しをしており、今回初めて「手話」を取り上げることにしたとか。 その図書館の近くに「ろう保育園」があるそうです。 聴覚障害がある子供たち、及び親がろうあ者で「手話」をする子供たちの為のために、手話を取り入れた保育園だそう。 その保育園のことは、息子の難聴が分かってから聞いたことはありました。 

興味を持ち、昨日の土曜日、息子を連れてその図書館に行ってみました。 初めて訪れる地域で、移民系住人が多いところ。(それは私たちが住む地域もですが。) 図書館に入るとピエロが手話を交えて迎えてくれ、簡単な飲み物とお菓子が振る舞われ、無料の工作(ビーズ等の材料が用意され好きなものを作ることができる)コーナーもありました。 最初、息子と一緒にブレスレットを作り、時間になって劇を上演する場所に行くと、息子は「ここは嫌だ。 外に行こう」と逃げ出し始める、いつものパターン! 

「手話の劇、見ないの?」となだめても、ひたすら逃げ出そうとする。 どうして嫌なのか説明できない息子と、なんとか遂行したい私との押し問答もいつももパターン。 

たくさん人が集まり始めて、わさわさする雰囲気や音が嫌なようです。 手話には興味があるようだけど、とにかくそこに居たくないようで、始まる前に工作コーナーに戻り、また何か作っていました。 (息子は絵を描くことや工作も得意で、センスもあるんですよね。 この日も、私が思いもかけないようなものを作って感心しました。)

手話劇に集まっていた人たちですが、ほとんどは聴覚障害と関係のない、無料のお菓子や工作が目当ての、地元の(移民系の)子供たち。 でも、みんな熱心に劇を見ていました。 数人、手話で会話をしている大人がいました。

結局私たちは1時間もしないで、図書館を出ることに。 その日は、これまた今まで訪れたことのない大型スーパーで、子供向けの催しが開かれると、例のフリーペーパーに載っていたので、時間があった私たちはそっちにも行ってみることにしました。 巨大なエア滑り台が駐車場にあり、大勢の(こちらも移民系ばかりの)子供たちが遊んでいて、息子も夢中になってひたすら滑っていました。

息子、ここの滅茶苦茶なカオス状態の騒々しさは、まったく気にしていない模様!!

店内ではお姫様の衣装を着た女性が、(子供達に無料で配布している)綿菓子を作ったり、風船を膨らませたり、また子供たちと一緒に写真に収まったり、一人で何役もこなしているうえ、側に置いてある無料のジュースとリンゴを一人で何個も取ろうとする年上の子供に注意をしたり、大変な重労働の様子にこっちが目が回りそうになってしまいました。

私の方も、すっかり疲れてしまいましたが、今日は夫の番。 息子と夫はお兄さんの家に遊びに行き、私は家で休んでいます。

ところで、聴覚障害者同士が交流する機会ってなかなかないんですよね。 先月サポート機関の方から、0~6歳までの聴覚障害の子供たちとその家族を対象とした「家族交流会」のお知らせが届きましたが、これは初めての試みなんだそう。 4月末の金曜の午後で、息子にとって対象年齢が低すぎるし、保育園を休ませないといけないので、参加しないことにしましたが、子供にとっても親にとっても他の聴覚障碍者との交流は欲することだと思います。

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