2週間後の6月22日に、夫と二人で息子の言語テストの結果を聞きに行きました。 息子の聴覚関連は、なるべく二人で出向くようにしています。 

テストの結果は、かなり枚数があり、細かく書かれています。

まずは、今ではおなじみになった聴覚の表。 真ん中に横たわっている「バナナ」のような形をした色の濃い部分が、言語の音が聞き取れる範囲となります。 

 

oto

それを息子のオージオグラム(聴覚測定)と比べると、真ん中あたりから聞こえてないことになり、息子は飛ばしてしまう音が多い。

やはり聞こえていないので、きちんと発音ができていません。

それと、息子は文法的にかなりの問題があります。 例えば、ネコとネズミがいる絵を見せて、先生が ”There is a mouse and…” と言えば息子は ”a cat”と言わなければならないところ、ただ単に ”cat” とだけ言い、冠詞を抜かしていました。

現地語にも英語と同じように単語には冠詞がつき複数形があり、またそれらが英語より複雑に変化するのですが、理解できていない。

難聴で聞こえが悪いと、人が話す文章を聞いていても重要な単語だけを拾い、内容は理解できていても、文法的なルール分かっていないことが多いそう 。 単語の前や語尾につく細かな変化は特に聞こえにくく、また意味は分かるので、気にしないんですね。 通常に聞こえる子たちは、言葉を覚えるうえで自然と文法も習得していくのに、難聴児はできない場合が多い。

でも、冠詞や単数•複数形の変化は、外国人である私にとっても難しく、間違えたり飛ばしたりするので、分かるなぁ(笑)。

M先生が私に「日本語ではどう?」と聞いたので、日本語には冠詞や単数•複数形はないのだが、数を数えるとき、棒なら1本、お皿なら1枚というように対象により数え方が違ってくる。 しかし息子はそれが理解できず、めちゃくちゃに使うと説明しました。

例えば「猫が2本いるよ」「今日はエリックが二つともいた」というように。エリックという同じ名前の子がクラスに二人いるのですが、「二人」って言えず、2本とか二つと言ったりします。

「ある、いる」「あげる、もらう」の使い方も、よく間違えてる。 やはり文法的な問題は、日本語でも現れています。

あと現地語も日本語も、過去形ができていないですね。 

しかし、このような文法は、私も現地語を喋っているとめちゃくちゃになってくるので、私も問題ありです(笑)。 息子もまだ言語を習得している途中。 私が外国語を習う時と同じ間違いをし、同じ苦労をしているのかもしれません。 

話したいことがいろいろあり、焦って喋ると吃ったり不明瞭になったりするのも、私と同じ(苦笑)。

さて、テスト結果(問題と対策)が出たとこで、息子担当の言語聴覚士を誰にするかとの話しとなりました。

M先生の方で、病院に所属する言語聴覚士を紹介することもできるが、支援機関のSさんとMさんの方で、既に一人の言語聴覚士を息子の担当にと準備している。 その人だったら都合が付き次第すぐに始められるが、こっちで今から紹介するとなると、順番待ちとなるので、ちょっと時間がかかるかも、とのこと。

私たちは、誰が良いとかまったく分からないので、いま進められている方に任すことにし、M先生がその方にテスト結果を送付することになりました。 

それからM先生は「経過途中の検査は、また私が受け持ちましょう。 一度私が担当しているので、私がテストをした方がいいわね」と言ってくださり、1年後の小学校入学までに年齢に見合う言語能力を身につけさせたいという要望を「目標を設定するのは良いこと。 私もいつも、そうしているの。 その目標をクリアできるようにしましょう」と前向きに語ってくれました。

夫はM先生のことを、丁寧に説明してくれ分かりやすかったと言い、私は「言語聴覚士という職業からかな」と思いました。 さらに夫は「ここで今まで会った人たちは良い人たちばかり、最終診断をしたあの医師を抜かして。」その医者に、私は会わなかったのですが、かなり厳しいもの言いをする人で、泣き叫び手を付けられない息子に対しても容赦なかったので、根に持っているよう。 その医者には、今後会うことがあるのかな?

今度は息子担当の言語聴覚士さんという、また新しい出会いがありますが、夏が終わってからになりそうです。

(余談:この日は久しぶりに夫と二人だけでの外出で、丁度お昼時だったので評判のレストランで食事でもしようかと思ったのですが、生憎の天気で土砂降りで夫は風邪気味。 さっさと帰ることにしましたが、その後夫は風邪を拗らせ数日仕事を休むことに。)
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