バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

2021年09月

先日S校での保護者会があり、夫が参加し、私は後に配られた要約を読んでいて、聴覚障がい及びその他の障がいをも合わせ持つ児童/生徒に適した教育を考えていることが分かるのですが、うちの息子にはその効果がないような・・・とぼやいていたら、夫が「それはやっぱり息子は、聴覚も知能もボーダー(境界)にいるからだよ」と。

聞こえにくさが大きい生徒や人工内耳の生徒は、通常の学校の環境では苦しいが、S校の聴覚に考慮した施設や指導の元、障害なく勉強に集中できる。 息子の場合、5歳まで難聴であることが気づかれなかったくらいなので、そこそこ聞こえる。 S校の生徒の中では聞こえる方だと思う。 でもやっぱり、通常の学校の環境では聞こえにくいし勉強についていけなかっただろう。 

そして息子の知能は境界域(IQ70-84)にある。 どんなに聴覚のサポートを受けても、知的面で勉強を理解するのに上限がある・・・ 息子のクラスには息子より知能が低い子もいると思うけど、その子たちは他にも障害があり、勉強がよく出来る必要はなく、義務教育卒業後はサポートを受けながら学業を続け、障害者枠での就職もできるだろうけど、息子の場合、一般枠かも。 明らかに障がいがある枠とは、またちょっと違う・・・

それで、S校では違和感があるけれど、でもやっぱり通常校に行っていたら、サポートなんてないだろうし、勉強はもちろんついていけなかっただろうし、悪い仲間にハマってしまう可能性もありで、S校の選択は息子にとってこれ以外なかったと思う。

夫の同僚の息子さんが、うちの息子と同じくらいの学年で、学校の勉強についていけなかったり、学校生活に問題があったりで、発達障害(自閉症)の検査を受けたそう。 すると、自閉症と診断するには2〜3点ポイントが上回った。 それで、ノーマルと診断された。 学校の先生は「あなたは普通なんだから、やればできるのよ!」と言うだけで、その子は困難(読解力がない、文字を書くのが難しいなど)を抱えたままサポートもなく親も困っているそう。

2〜3点ポイント上というのがWISCの知能テストのことなら、正しく息子と同じ「境界知能」なんだと思う。 夫も、「話聞くと息子と同じ状態なんだ」と言っているし。

息子になんとか勉強させようと私は躍起になっているけれど、夫が言うように、息子は境界知能だとう前提で考えて行かないといけないんだろうな。 それって、なかなか難しい。 

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息子が学校から予防接種のお知らせをもらってきた。 HPVワクチン。 日本では「子宮頸がんワクチン」とも言われるようで、小6から高1の女子を対象に2010年に接種が開始され、2013年には無料で定期接種になったものの摂取後の後遺症を訴える児童が続出しメディアで騒がれたため、事実上の摂取率は1%に落ちてしまったそう。

NHK 子宮がんワクチン接種再開検討 打つ?打たない?

在住国でも女子児童を対象としたHPVワクチン接種は2010年に導入され、私は日本の報道をなんとなく知っていたため、ここでは問題になっていないのかな〜と疑問に思っていたのですが、やはり副反応や後遺症が出たという話はあったものの、それはどのワクチンにも当てはまるとのことで、積極的な接種は続けられています。 

そして2020年から男子にも導入。 小学5年生(11歳前後)が対象です。 なので、今年(2021年)小5の息子はHPVワクチンを受けることができます。 もちろん、受けたくない人は受けなくてもいい。 この年齢なので、最終的な判断は保護者(接種にしても、拒否にしても、保護者がサインをして学校の保健医に提出)。

日本では「子宮頸がんワクチン」とも言われるようですが、在住国ではHPVが原因で癌になる人は、毎年女性で800人、男性で300人いるそうです。 性交渉で男性から女性にうつり、女性が子宮頸がんになる原因にもなります。 世界中で接種され安全で効果的なワクチンであると、案内書にあります。

私と夫は息子にHPVワクチンを受けさせたい。 しかし、もちろん息子は受けたくない。 アンチ・ワクチンなのではなく、注射が怖いのです。 ←3年前の学校での予防接種も大騒ぎしました・・・

まず息子にHPVワクチンとは何ぞや? なぜ接種した方が良いのか? 受けない人たちもいる実情も説明し、私たち親の意見を伝え、息子の意見を聞き、接種に納得してもらい、当日は「痛くならない絆創膏(麻酔剤のパッチ)」を貼り、父親が一緒に付き添う、という方向で準備していきます。

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1週間風邪で学校を休んだ息子。 しかし、教科書のほとんどを学校に置きっぱなしなので、家でやることもできない。 地理の教科書と問題集だけは、本人が家でも読みたかったようで、持って帰って来ていたので、問題集をやらせてみる。 教科書を読んで問題に答える形式で、範囲は2ページ。

さて息子、1問目から間違っている! 

問:北半球に位置していない地域は、一部も含めて、どこですか? 線を引きなさい。 アジア・南アメリカ・北アメリカ・アフリカ・ヨーロッパ・オーストラリア 

息子は、アジア、北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ・・・と、適当に?選んでいる! 答えは教科書に書いてあるのに、息子は答えが書いてある箇所がわからなかったらしい。 答えはテキスト内の文章ではなく、地球の絵の下に小さめの字で「北半球には、ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、アフリカの一部が位置しています」書いてあったのですが、息子はそこを見て(読んで)いなかった。

問:北欧とまとめて呼ばれる地域にある国々は何ですか?
息子の答え「北欧 または スカンジナヴィアン」

テキストには「スウェーデン、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、デンマークの国々は北半球、北緯52度より北に位置しています。 これらの国々は総称してスカンジナヴィア、または北欧と呼ばれます」と書いてある。

が、息子は問題をきちんと読んでいない、正しく理解していない。 そして、問に対する答えがどこにあるのか分かっていない。

また、息子は字が汚い。 文章の最初は大文字、国や人名も大文字で始める、最後にピリオドを打つ、という基本の形式も、いつまでたっても出来ていない。 相変わらず、文章の出だしは小文字だし、ピリオドも打たずなので、文章がどこで終わっているのかも分からないし、字が汚いので読みにくい。

昨日学校から貰ってきた、欠席している間にしたというプリント、1枚目は「グーテンベルグと印刷」について書いてあるテキスト、2枚目は文章を書く目安にと単語集があり、3枚目に問題集。

最初に息子にテキストを読ませると、あっという間に読み終わる。 続いて単語集に目を通すように言うと、必要ないと問題を解き始める。

問1: 中世ヨーロッパでは本はどのように書かれていましたか?
息子の答え「印刷した」

あんたねぇ・・・と絶句。 テキストの1番最初に「中世ヨーロッパではすべての本は手書きだった」って書いてあるじゃない! 単語集の一番最初にも「中世・ヨーロッパ・本・書かれた・手で」ってあるのに・・・ 印刷が出てきたのは、その後のこと。 確かに、中世にグーテンベルグにより印刷技術が発明された。 しかし、その前のことを言っているのよ。

息子は、字を追って読んではいるけど、内容を、時系列に、理解していない・・・!?

それから、これは学校の先生も言っていたけれど、問題を読むのももどかしく、すぐに全部の問題をいっぺんにやりたがる。(しかし、結局間違っていて癇癪を起こす。)

そのことは私も気付いていて、そのため息子に勉強をさせるのは至難の技。(それで夏休み中の勉強も私がさじを投げた。) 他のことに関しても、時間をかけて丁寧に、ということが出来ない。

そして思い出したのは、7歳の時にした知能検査(WISC-IV)で「説明を聞かず、すぐに問題に取りかかろうとするため、何度も繰り返さなくてはならなかった」とあったこと。 つまりこの頃から今でも、きちんと説明を聞かず読まず、すぐにやりたがる。 それから「問題を解くのがゆっくりで、早くしようとはしない」「すぐに疲れてしまう」というのも、すぐにやりたがるのと矛盾しているけど、興味ないことをやろうとすると、ゆっくり、なかなか進まない、すぐに疲れる・・・という傾向がある。

むむむ・・・ 息子の、低めのIQゆえの問題か・・・!?

息子は、「読んで、理解して、書く」練習が必要だと思う。 でも息子は教科書を持って帰彫らないし、家で勉強もしない。 息子曰く、先生は必要ないと言う、僕は学校で全部できているから。 でも私たち親は、息子が学校で何を勉強しているのかも分からず、学校だけでは心ともないので、息子には家で勉強を理解するための手助けや練習をさせたい。 今のうちに、と言ってももう5年生、きちんと学習の習慣を身につけないと、今後全く出来なくなる。 勉強についていくのが難しくなり、余計やりたくなくなる。

木曜日に三者面談があるので、先生に話すつもりだが、先生の方はあまり深刻に受け止めていないんだよね。

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結局、息子はまる1週間と1日学校を休みました。 9週間の夏休みが終わり、3週間学校行っただけで。 私も自分の日常のルーティンが戻ってきたかな〜ってとこで、また10日間息子と24時間一緒って、なんかやること(できること)が中途半端で、それが辛かったです。 

息子も寝込むほどの風邪ではない。 最初に喉がイガイガして、咳が出て、ちょっと熱っぽいかなという状態が2、3日続き、月火と休ませれば水曜から学校行けると思ったら、なんとなく鼻をすすってる。 以前だったら、この程度だったら学校行ってたと思う。 でもこのコロナ禍、ちょっとでも、ただの風邪でも、症状があったら自宅療養。 他の人にうつさないように症状がなくなるまで学校や職場に来てはいけません。 

運が悪いことに、先週1週間はとーても良い天気! そして今週から雨降りで気温が下がる天候・・・

昨日ようやく学校に戻りましたが、クラスメートの女子が一人、息子と同じく1週間休んでいたとか。 男子一人が欠席。 別の学校に通う地元の友達も昨日から風邪ひき(電話で話しながらゲームしていたが咳を頻繁にしていたと。 本当に風邪が流行っている模様で。

そして、息子からは、私と夫に風邪がうつった模様・・・ 夫は咳をして眠れないし、私は喉がイガイガ・・・(全く息子の初期症状と同じだ。) 酷くならないよう食い止められるかしら?

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木曜の夕方、息子が「なんか朝から喉がおかしい」と言った。 滅多に風邪などひかぬ息子。 喉がカサカサするようだけど、そんな症状さえ今までなったことがないんじゃないか? 本人もどう説明すればいいのか分からない様子。

コロナ感染は相変わらず広がっているけど、学校は通常通り。 ちょっとでも風邪の症状があったら登校せずコロナ検査を受け、感染していなくても風邪の症状が収まるまで自宅で過ごし人とは接しないのが鉄則。 

夏休みが終わり学校が始まった週は天気も悪く、朝晩の気温も下がったり、子供たちが久しぶりに密に集まれば、必然と風邪も流行り始める・・・ 

金曜の朝は学校を休ませ、自宅で検査をさせました。 公的な検査キットをネットで予約し、薬局で受け取り、自宅で採取し、薬局に提出。 結果は月曜か?とヤキモキしていましたが土曜日には出ていました。 陰性。

ホッ。

もし陽性だったら、家族も検査し自宅療養だから。 でも、息子は土日も咳しているし、ちょっと熱っぽいので月曜も学校休ませ様子見なくては。

今週はとても良い天気で週末は空手教室が始まったり、日曜はサイクリングなどのイベントがあったのに参加できず残念でした。 でも本当にコロナじゃなくて良かった。
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