バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

2021年05月

週末に夫が具合が悪いと言い、熱や咳はなかったものの、万が一、念のために月曜にコロナテストを受けさせ、火曜の午後に結果が出て陰性でした。 ホッ。 人によって症状が違うので(全く症状なく陽性が出る人もいるし)、もしものことを考えると大事をとった方がいいと。 

そしたら、先週の木曜に夫が一緒に仕事をした外部から来た人が、月曜にコロナテストをし結果が陽性だったと。 夫も接触者だからと連絡がきたました。 夫の結果が判った後でしたが、因果関係はあったのでしょうか? 本当に誰がいつコロナにかかるかわかりませんね。

私の方は6月の半ば頃にコロナワクチンの受付ができそうですが・・・ちょうど息子の夏休みが始まる頃ですね。 学校も、4年生も、あと2週間で終わりです。 2ヶ月もの夏休み、今年も日本に行けません。

息子の方は2月からS校に復帰し、3月から完全復帰。 その時は先生も驚くほどあっという間にクラスメートや授業などに問題なく慣れ元気にしていたのですが、だんだんと、4月5月と本人はS校に馴染めない、遊ぶ子がいない、勉強が難しい・・・と家で言うことが多く心配していました。

でも、勉強の方はきちんと出来ているようだし、最近はまた皆んなと休み時間に遊ん出るようで、元気になったみたい。 集団の中にいて何か違和を感じだり、自分自身が嫌になったり、思い悩んだり・・・ そういう気持ちが芽生えることも成長だから、過度に心配せず見守っていればいいんでしょうね。

月曜に、クラスメートの女の子が突然気を失って倒れる事件が起こりました。 音楽の授業中「怖い・・・」と呟き、倒れる前に先生が抱きかかえたそうですが、クラスメートたちはショックを受けたようで。 泣き出す子もいたし、息子は見たくないので手で顔を覆っていたとか。 

その子、とても勉強は出来て大人しい子で、お母さんは明るく朗らかでおしゃべり好きな人。毎日バスで娘さんの登下校に付き添っている。 息子がS校に復帰したとき、夫と顔を合わせたお母さんが「うちの子も大変だったのよ」と話してくれたことには、娘さんは学校に行くと気持ちが悪くなり吐き気がすると言ってトイレに篭るようになってしまったとか。 学校行くと気持ち悪くなるという恐怖心から学校に行けなくなったり、それでお母さんが毎日付き添って学校で待機することもあったとか。 食べないから吐き気がするのか、吐き気がするから食べないのか、あまり食べないので体力もつかず。 精神科にも通ったそう。

息子は、つい数週間前、その子が「私、学校変えるかも」と言ったのを聞いたそう。 授業の合間で、その場にいて聞いたのは、息子を含めた数人だけだったそうだけど、何でそんなこと言ったのか!?

その子は、お父さんとお兄さんも聴覚障害があって、その子のS校入学に合わせて他県からこの町に家を購入して引っ越し、お兄さんもS校に通っていた。 お父さんもこの町で仕事を見つけて働いているし、お兄さんは去年S校を卒業し地元の高校に入学しているから引っ越すことはないと思うけど。 他の学校に変えるって、わざわざS校入学のために引越してきたのに、普通の学校に通えるのか?  その子の妄言なのかな・・・

子供ながら、みんな、いろいろあるよね。

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息子が日本の漫画(電子版)をパラパラ見ていて、犬が『ブレーメンの音楽隊』を模写している描写があり、「これ、何してるの?」と聞くので、「えっ、ブレーメンの音楽隊知らないの?知ってるでしょ?」と焦り、「小さいとき、アプリで見てたけど・・・覚えてないかなぁ」と古いタブレットを出してきて、アプリをチェック。

これは親子であそぼ!じゃじゃじゃじゃんの英語版のお話(童話)や歌。 5〜6歳の頃、毎日のように見てたのに・・・

アプリを起動させると「あ、これ、覚えてる!」と童話を見出し、全部英語で英語字幕も同時に出るのですが、「今は英語を習ったから分かるよ〜!」と嬉しそうにハマってる。 「小さい頃は意味わからなかった」と。

当時、私は、英語に慣らさせるために見せていたけれど、それだけで「英語を学ぶ」までは出来なかったのね〜。

赤ちゃんや幼児が言葉を学ぶ過程は、人が話すのを聞き、それを真似、会話することで言語を習得していくと言います。 アメリカの研究で、家庭では英語環境の赤ちゃんにビデオで中国語を流し聴かせ続けていても中国語を習得することはなかったという話を読んだことがあります。

息子が英語に慣れたのは、その後、ゲームとかYouTubeででした。
それと、学校の授業でのきちんと系統だった指導も必要なんですね。

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息子の自分本位な態度や、堂々としたやる気がない態度に驚愕しましたが、それには発達障害ゆえの理由がありました。

学校の社会科では今「宗教(一般知識としての)」について学んでいて、息子にとっても興味深い内容のようですが、ある日突然「あ〜、もう宗教の勉強したくな〜い(正確には、5月1日のメーデーに宗教の授業を短くしろとデモンストレーションをしたいと的外れなことを)」言い出したので、「あれ、面白いんじゃなかったの?」と聞いたら、

「面白いんだけどー、質問の答えを(教科書の文章を)読みながら書かなくちゃいけないのが嫌なんだ。(書き込み式のテキストの)質問を読んで、それから教科書を見ると、どこを読んだらいいのか分からなくなる。 答えを見つけて、ノートに書こうとすると、字がひらひらと飛んでいってしまう。」

あ、それって、先日の教会での勉強会! 質問が書いてあるテキストが配られ、聖書の該当箇所を読み、答えを書き込む・・・ まさに息子が苦手とすることだったんだ! 聖書の話などはそれなりに興味があり、話は聞いて理解し、問いかけに答えることもできる。 しかし読み書きを同時にするこが苦痛で、それで不満の声をあげていたんだ。

改めてそう知り、息子の困難を理解していなかったと申し訳なく思いました。

しかし、先週あったオンラインでの担任教師たちとの三者面談では、そのことを指摘しても先生方は気付いていなかったし、息子は勉強についていっていると、不思議そうな顔をしていました。

後で息子に聞くと、学校では我慢して良い子にしてるからー、と言う。 でも今朝、「今日は学校が長い日だ(授業が15時20分まである。他の日は14時か14時30分くらいに終了)。 嫌になったらお家に帰ってきていい?」と息子が言うので、「何の教科が嫌なの?」と時間割表を見ながら聞くと、

「国語(現地語)、算数、英語」と主要三教科・・・ 「社会、理科、図画工作」は面白くて、「手話」はまぁまぁ。 これまた発達障害あるあるな教科の好き嫌いでしょうか。

ふと思って「B校にいたときは、勉強難しいと感じた?」と聞くと、「ううん、全部(の教科)好きだったし分かった」と言う。

もちろん一対一での授業という環境は大きいと思う。 個人に合わせたペースなので内容的には遅れていたせいもあると思う。 今は「通常の4年生の授業」を網羅しているので、ついていくのが大変なのだろう。

またクラスメートたちと一緒だと、「他の子たちは出来ている(分かっている)のに、自分は出来ない(分からない)」と息子は思い込んでいる節がある。 また息子は優秀ではないけれど、決して出来ないグループではなく、真ん中に位置しているのだが、息子にとっては一番でなければ(全部完璧に出来なければ)意味がないと思っているらしい。(空手もそう。)

だったら頑張って勉強(練習)しなくちゃ、というのが一般論だし、親も先生もそう諭すのだが、頑張って努力するということが出来ないのが息子(発達障害)である。

はぁ、どうすりゃいいの。 このことについては、息子が授業をスムーズに行えるように、家でも息子の勉強をみたいと先生に相談するつもりなのだが。 しかし、「僕は勉強が出来ないから学校に行きたくなーい」と朝に泣き言を言った日に限り、帰って来ると「勉強で難しいことなんてないよー」ケロっとしてたりする・・・
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