バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

2017年02月

先週の水曜日(2月22日)、新しい言語聴覚療法士さんに会いました。 引っ越しに伴い、病院が以前の管轄と違うところになったため。

8月に初めての面会予約の通知が来たのですが、引っ越しの翌週だったため延期してもらい、息子も学校に入学したばかりで、まだ何もかもが落ち着かない状況であること療法士さんが考慮してくれ、まずは息子抜きで親から話を聞こうと、夫のみが病院に行って会ったのが9月。

夫の話によると、新しい療法士さんはベテランらしい落ち着いた女性で、以前の言語聴覚士さんから受け取ったデータを見ながら質問をし、1時間ほど話し合ったそう。 データでは息子が日本語とのバイリンガル環境にいることは触れてなく、そのことに興味を持ち、夫が以前は日本語と現地語同じくらいのレベルか日本語の方が勝っていることもあったが、いまは現地語の方がメインになってきていると話すと、それなら問題ないから二言語を続けて、とのこと。 

それと、当時息子は「どもり(吃音)」が出るようになり、それもかなり酷く、(現地語、日本語とも)喋るたびにどもっていたので、そのことを相談。 すると、翌日には郵便で吃音に関する資料のコピーを送ってくださりました。 このことからも、かなり手応えのある言語聴覚士さんだなと、私は期待する一方、いままでの言語聴覚療法は時間の無駄にしか感じられなかったので、まだ病院に行かなくちゃいけないのは面倒だとの思いも強かったです。

落ち着いたら息子を交えて会いたいとのことでしたが、10月か11月に予約を入れてくださいと通知が来たので電話すると、今年は予約がいっぱいだと言われ翌年の1月半ばの13時に夫が予約を入れたのですが、12時に学校が終わるのに電車に乗って行ってそれじゃあ間に合わないと私が時間の変更を申し入れ、しかしその日は親子供どもインフルエンザで寝込んでいたので、キャンセル。 新しい面会日の通知が来たものの、学校を休むことになるので、2月下旬の「冬春休暇」(この前1月で新学期が始まったと思ったら、2月下旬に恒例の1週間休暇がまたあるんですよー、ヨーロッパの学校では)の週にしてもらえないかと電話をすると、快く変更してくれ、ようやく息子と私が新しい言語聴覚士に会えたのが、2月の終わりでした。

私が思った通りの、年齢は50歳後半か60歳代のベテランらしい落ち着いた女性で、とても話しやすかったです。 いつも通り、まったく落ち着きのない息子。 側にあったゲームを見つけ、これやりたいと言う。 じゃあ、まずは(お馴染みの)ゲームから。 カードに描いてあるある絵を説明する形式のもの。 先生は、こうして息子に喋らせながら、息子の語彙、言葉遣い、発音や話し方を観察し、ときおりメモにペンを走らせます。 もうひとつ似たようなゲームをし、息子に家族や学校のことなどを聞き、これからお母さんとお話しがあるんだけどと言うと、息子は自ら絵を描いていると言い、紙とペンを受け取ると、私と先生が30分ほど話し込んでいる間、まったく大人しく絵に集中。 (さっきの落ち着きのなさがウソのようなのです。)

息子のどもりは、ずいぶん良くなったものの、やはり時折出てきます。 私が見ていて息子が「どもる」のは、ちょっと興奮状態なとき、話したいことが沢山あるのに、なかなか言葉が出てこないときと説明し、あなたたちはどう対応すると聞かれ、夫も私も「落ち着きなさい。考えてから、ゆっくり話なさい」と言うと答えました。 先生は、それは良い、相手の目を見て話すのね、と言われたのですが、実は私は息子の目を見て話しているかというと・・・ 上からギャーギャー怒鳴っているだけなんですが・・・ それに息子とは身長差があるので、息子の目の高さに行って、目を見て話すって、出来てない・・・と思ったのでした。 (今後気を付けよう。)

吃音の種類を聞かれたのですが、「私、私、私」というように単語を繰り返す、「ーっむ」というように口をつむぐというより、「でっでっ、でも。 そっ、そっ、それは」というように、出だしの部分を繰り返すことが多いです、息子の場合は。

言語聴覚士さんから学校の先生に、息子さんの吃音についてアドバイスすることもできるけど?と聞かれたので、ぜひとお願いすると、先生宛に一筆(相談内容とご自分の連絡先)書いてくださりました。 このようなことを、ささっとしてくださるなんて、と感動。 (年齢的には同じベテランだけど、長期間かかって疲労困憊だけで終わったC先生とはえらい違い。)

また息子のバイリンガル環境について、あなたは息子さんと日本語でコンタクトを続けていくつもりなの?と聞き、負担にならない限りはと答えると、とても素晴らしは、ぜひ二言語を続けて、息子さんに日本語を与えてあげてと、とても嬉しそうに言ってくれたのでした。

以前の病院の言語聴覚士さんは、データにも記さなかったように、バイリンガルについては何の考慮もなく(興味なかったのかな?)、現地語だけだったので、先生によって対応も違ってくるのを実感。

この新しいK先生に最初に出会えていたら~と思わずにはいられませんね。 初めて満足のいく言語聴覚療法士さんとの1時間強。 

3か月後に、また会いましょうとのことでした。
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先日の音読の宿題ですが、アルファベット別になっている絵本でした。 例えば、A の本だったら「A as an Apple」というようなタイトルで、短い文章の中には A が使われる単語が多く使用されている、というように。

で、息子が選んできた本は、よりによって私が発音できないアルファベット!
私が発音できないアルファベットや音はたくさんありますが、例えば、よりによって R だったという具合に・・・

まぁ、音読の宿題は、現地語ネイティヴである夫に任せたから良いのですが。

でも、両親とも外国人家庭の場合、学校の勉強や宿題を家で親が見るのは、困難だろうなぁと思いました。 実際に、移民や難民を多く受け入れる欧州の国々では、親は移住国の言語を話せない、子供は学校で習うけれど家では違う言葉が話され、親に学校の勉強のことを聞きたくても分からない、子供の言語発達にも影響を及ぼしダブルリミテッド(セミリンガル)になってしまったり、学校の勉強からも落ちこぼれる、という問題はよく聞きます。

以前、義母とそんな問題を話していて、「そのうえ、子供が難聴だったら、もっと大変でしょうね」と義母が言ったのですが、実際S校には、そのような家庭の子供たちも多くいるようです。 うちの息子のクラスには、11人中3人。 (息子は入れずに。)

以前、S校の説明会に行った折、授業風景を見学させてもらい、上級生(中学にあたる学年)は外国語の授業だったのですが、見学したクラスでは、現地語に力を入れる必要がある生徒たちが外国語の代わりに現地語を学んでいました。 

5~6人いて、全員男子生徒。 女子の方が男子より語学能力が高いという定説はよく聞くので、だからかなーと納得したのですが、今思い返してみると、ほとんどが移民系(親が外国人)バックグランドの男子でした。

やはり、家庭環境の影響も否めない、か。

息子の保育園では、両親が外国人で現地語があまり喋れないという家庭の子が多かったけれど、それでも女の子は現地語が達者でした。 発音も、複雑な言い回しもできていました。 でも、男の子たちは、ダメダメでしたねー。 いつまでたっても幼稚な言葉遣い。 男女の双子がいたけれど、女の子はおませでお喋り、男の子は口は達者でなく乱暴者、と典型的でした。 もちろん、個人差はあって、喋れない女の子もいましたが。 (でも語学力がないというより、人前で恥ずかしくて喋れないタイプだったかも。)

S校の場合、個人に対応した勉強指導をしているので、現地語能力は伸びると思います。 でも、家庭で両親と子供の語学力の差が大きくなってくると、コミュニケーションの面で困難が出てくる可能性も。 その問題は、私も無縁でない・・・

私が息子の現地語に合わせるか、息子が私の日本語に合わせるか、バイリンガルってやっぱり難しいですね! 何より息子の負担にならない道を選ぼうと思うのでした。
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学校で初めて宿題が出ました。 月曜に、手のひらサイズの6ページだけの小さな絵本を持って帰って来て、「金曜日にクラスメートみんなの前で音読するので、家で読む練習をしましょう。」と、先生のメモが付いていました。

音節文字である平仮名と違って、アルファベットは表音文字であり、単語(のスペル)を読むのは難しいんじゃないかな、と日本人の私は思います。

また息子の場合、日本語(平仮名)でもそうなのですが、きちんと文字を一つ一つ読まないんですよねっ。 何回か読むと文章を覚えてしまったり、「言い回し」的なものも覚えているので、文字を追わずに適当に空読みしてしまう。

案の定、最初のうち語尾の t とか、冠詞とか、飛ばして読んでいました。 でも、練習するうちに、きちんと文字を読み、発音するようになってきました。

日本語とは構造がまったく違うヨーロッパの言語、子供たちはこうやって習うんだーと感心することもしきり。

ところで息子の日本語ですが、最初、保育園時代のうちに日本語の基礎(ひらがな・カタカナの読み書き)をしっかり身に着けさせたいと思っていました。 小学校入学後は、どうしても学校の(現地語での)勉強を優先することになりますから。 

しかし、息子、日常生活で日本語は話すけど、読み書きの方はまったく興味示さず・・・ (日本だったら、幼稚園児でも自分で絵本読むだろうし、私も本を読むのが好きだったので、とにかく読んでいたけど。) でも、私は、無理強いして日本語が嫌いになったら困ると思い、日本語学習は息子の気の向くままにさせておきました。

で、学校で(現地語での)読み書きが始まってから、日本語の教材を持ち出すと、以前よりずっとスムーズに読んだり書いたりしていることに気づきました。

息子の日本語と現地語は、どっちが優位かというと、常に同レベル。 最近現地語が伸びてきたなと思うと、日本語も同じくらい伸びている。 学校が休みで日本語のばかりかなと心配になっても、現地語の方が劣るということはない。

結局読み書きも、日本語だけを最初に徹底してやらせるというより、学校で習う現地語と同ペースで習うのがいいかな、息子の場合。 (こういうのって、やっぱり個人差があるのかな。)

でも、先日、息子から現地語の単語のスペリングを聞かれ、知らない分からないと答えたら、「ママも、きちんと現地語を勉強してねっ!」と言われてしまった。 (でも夫に、その単語のことを聞いたら、息子が見ていたバカバカしいアニメに出てきた造語だそうで、そんなの私に分かるわけないでしょー。)

最近は現地語の伸びの方が著しく、日本語では堵もること多い。 私に対して、突然現地語を話すときもある。 もしかして、日本語での会話は息子にとって苦痛になってきているのではと思い、「日本語で話すのと、現地語で話すの、どっちがいい?」と聞いてみたら、「日本語話す人とは日本語、現地語話す人とは現地語がいいでしょ。」

はぁ、もっともでございます。 (ちょっとビックリ。)

でも、そう言ってもらえて、嬉しかったです。 (いつまで、そう言ってくれるか。)
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