バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

2016年09月

保育園には平日8時から15時まで通っていました。 朝は6時半には自然に目覚め、7時半頃保育園に向かい、夜は8時半~9時には寝かせるというパターン。 しかし、6月末に卒園し2か月という長い夏休みの間に生活リズムは崩壊。 引っ越しもあり、思うようにかまってあげなかったし、友達とも遊べないし、私も自分の時間が取れずイライラ。

学校が始まったら、、、と、ひたすら思っていたのですが、小学校0年生の授業時間は8時半~12時まで。 学校は自宅から徒歩5分。 3時間半という時間は、家の中のことやっているうちに(しかも今、まだ引っ越し後の片づけというものが終わっていない状態)、あっという間に過ぎてしまう。 そして、長~い息子との午後の時間。 

学校の友達は、そのまま学童にとどまるんだけど、うちは申し込まなかったのです。 引っ越しでバタバタしていたし、夫が今期は必要ないだろうって。 でも、息子の面倒を見るのは私なのよっ。 毎日、午後はママと二人っきりというのは、息子にとっても良くないと思うし、息子だって同年代の友達ともっと遊びたいだろうし。

保育園に行っていたときは、平日に家でおやつを食べることがなかったけれど、今は必要で、しかも軽食というよりお菓子を食べたがるようになったのも困りもの。 テレビの時間(うちではパソコンで観ているのですが)も長くなったし。

それから、就寝が遅くなった。 もともと、睡眠時間が短い子で、5,6歳なら10~11時間の睡眠が必要だと思いますが、9時間位しか寝ない。 布団には8時半には入れるけれど、9時過ぎまで寝付けない。 しかも、添い寝が必要。 新しい家に引っ越し、自分の部屋ができたら一人で寝かせようと思ったけれど、もちろん、それは夢の夢で相変わらず親子3人同じ寝室で寝る有様。

まぁ、学校に上がったから急になんでも出来るようになると思う方がおかしいと思うのですが、いつまでたっても親にピーピーつきまとう。

でも、一歩親から離れれば(学校で、友人宅でなど)、きちんと他の人の言うことは聞いている。 その代わりなのかな、親と一緒にいれば、もう融通がきかないガキで、ほとほと手に余ります。

今朝も、雨が降っているからレインコートとズボンを穿かせとしたら、ズボンの方は拒否。 穿け、穿かないの押し問答というか、息子は自分が嫌なこと納得しないことに対しては頑なに抵抗し、キレる。(これも、私に対してだけのよう。)私も頭に来てギャーギャー怒るという悪循環。 それから、おもちゃも持って行きたいと手に持っている。 私は、学校におもちゃを持って行ってはいけないと諭す。 (息子)言うこと聞かない、(私)怒る。 玄関で怒鳴りあい。 (結局ズボンは穿かず、おもちゃはあきらめた。)

今もそうなのですが、後で考えると、私ももう少し違う態度が取れないものかと反省するのですが、やっぱりいつも同じことの繰り返し。 (夫も同じ。)

学校が始まったからって、1か月経っても変わりない。 と、帰宅した夫に愚痴をこぼしても、夫も通勤時間が長くなり(徒歩電車バスで約2時間)、やはり新しい生活リズムに慣れるのも大変。 まだまだ時間をかけていかなきゃダメですね。

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9月15日にS校の保護者説明会がありました。 18時から20時まで、夫が参加しました。 最初の1時間は講堂で、学校全体向けの説明。 

取り仕切るのは、もちろん校長なのですが、この学校を引っ張るカリスマ校長ですね~。 S校創立時に教師として就任し、その後に校長になったので、この学校のことは一から十まで知っている、すごいやり手なのですが、普段は多忙な中、時間があれば、生徒たちに交じって一緒に遊んでいます。 そのひょうひょうとした姿からは、カリスマ校長の権威は感じられず、気さくなおっちゃん。 うちの息子に「ずいぶん古い自転車だね」と言われたボロ自転車に乗っている(笑)。 まだ始業前で夏休み中の日曜日に、S校に行ってみたら、校長が一人パソコンに向かっている姿を目にしました。 そのような校長です。

先日、難聴児教育に携わる人の全国集会みたいなものが開かれたそうで、200ページにも及ぶレポートを手にしていたそうです。 年々、難聴児の特別支援学校への入学希望者が増えているそう。 以前は、普通の学校に通っていても問題がなかったもの、近年はベビーブームと移民・難民の大規模な流入のため、どの学校も児童数が多く教師の数が足りないうえ、財政削減で十分なサポートのためのお金がない。 とばっちり受けるのは障害を持つ子たち。 授業から脱落し、学校生活も困難になってしまう。

S校の生徒数を見ると、定員約60人のところ、66人とオーバー気味です。 内約を見ると、

0学年生 11人

1学年生 11人

2、3年 11人

4,5年 9人

6,7年 10人

8,9年 14人

今まで毎年の入学希望者は編入希望を入れても5人前後で、2学年合同で授業を行っています。 それが昨年初めて新入学の希望者が10人超え、今年も10人。 今年初めて編入希望者を全て断ったそう。

今後も入学者は増えるだろうし、S校も校舎の新設、教師の増員を計画しています。 教師陣は、今年2名新しい先生を雇ったのですが、二人とも息子のクラス担任です。

それから、学校と保護者との連絡は、オンラインソフトを使う、その説明。 S校だけでなく、この市の学校全てがこのソフトを使っています。 

次に、各クラスに分かれての説明会。 息子のクラスで参加したのは、うちの夫の他、二組の夫婦、アラビア語を通訳者と一緒のママ、そして夫が嫌っているママ(笑)。 最初の保護者説明会だから、みんな来るかと思ったら、クラスの半数の保護者しか参加していませんでした。

担任のH先生は、毎年0学年を受け持っているベテラン。 「昨年のクラスでは保護者たちがフェイスブック上でページを作り交流していたわよ。 教師の悪口とか保護者間だけで情報交換できるでしょ。」とおっしゃっていたそうだけど、そのようなことを率先してやるような人はいず。

一組の夫婦はあまり発言しないし、夫が嫌っているママは愛想が悪くネガティヴなことばかり言うし、あまり有意義な場でもなかったようで、無理して参加してもらったのに、ちょっと残念。 でも、行ってみないとどういう状況なのか分からないしね。

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入学式・・・というものはなく、8月23日(何故か月曜ではなく火曜)に学校が始まりました。(ここの市の公立学校全てが、この日に始業・・・式はありません。)子供たちは皆、個人個人で学校にやって来ます。(スクールタクシーに乗ってくる子たち、親が送り迎えをする子たち、もう大きいので一人で登校する子たち。) うちは学校まで徒歩5分なので、親が送り迎え。

日本のような始業式はないものの、全校生徒(66人)が集まり、最上級生から新入生にバラの花が贈られました。

rose

最上級生(9年生)は日本でいう中学3年、新入生は、日本でいう1年生ではなく、学校に慣れるための準備クラスということで0年生という数え方です。 まだガッツリ勉強せず、遊びの中に学びを取り入れ、学校生活を身に付けるのが目的らしいです。 

息子のクラス(0年生)は生徒11人で先生は3人、授業は8時半から12時まで。 10時半に給食を食べます。(給食は隣接する普通校の食堂でいただくのですが、健聴者の全校生徒が集まる食堂は、難聴者にとって騒がしく耐えられないので、小さい子たちは早めにとるのです。)

水曜日は体育の日で、体操服とタオルを持っていかなくてはいけません。 いっちょ前に、体育の後はシャワーを浴びるんですよ。(日本人にはよく分からない感覚。) 木曜日は音楽の時間があります。 あとは、工作をしたり、アルファベットを習ったり、遊びの中に算数を取り入れ学んだりしているようです。

初日にログブック(日記帳)を貰ったのですが、これは見開きで1週間分になっており、月曜にその週の予定が書きこまれ、金曜にその週の出来事が写真と共に(先生方の手によって)書きこまれます。 先生からのお知らせ、または親からの連絡もこの日記帳に挟み、毎日カバンの中に入れ、毎日チェックするようにします。 連絡事項のプリント類も沢山持ってきます。 

学校が始まり4週間が経ったわけですが、3週間が過ぎた時点で既に息子の学校での充実度と成長など、親として確かな手ごたえを感じました。

相変わらず、友達の名前は全然覚えていない(他の子たちは息子の名前を知っているのに・・・しかし名前を覚えられないのは、難聴ゆえではなく、父親からの遺伝だと思う・・・)、「今日は学校で何したの?」と聞いても「分かんない」としか言わないのですが、その日学校であった印象深いことは、聞かずとも自分から話してきます。 

「アルファベットのL」と言って、Lのつく単語を暗唱したり、”Cat, Hat, Pot” と韻を踏む単語をおもしろそうに唱えたりして、ビックリ。 (ああ、こういう風に現地語を学んでいくんだなぁと、日本人の親として感心。)

今日は紙を切ってライオンを作った、ハリネズミを作った、手に色を塗って紙につけたらゾウさんになったよ、この指が鼻でこの指がシッポになって・・・ と工作も楽しそう。 音楽の時間に習った歌も歌ってくれます。

ただし、聞いても答えず、自分が話したいことを話したい時だけに話すというのは、合い分からずの問題ですが。

うちは家が近くなので学校の入り口まで親が送り迎えします。 大抵8時頃に行くと、他の生徒も登校し校庭で遊び始めるのですが、息子のクラスの子はまだいないけど、息子はすぐに他の学年の子たちと遊び始めます。 帰りは12時に迎えに行くと、息子のクラスのタクシーに乗って帰る子たちも一緒で、私に気づくと「ママが来たわよ」と息子に教えに行くのは、女の子たち。(やっぱり女の子って世話焼きタイプが多い。)

先週末なのですが、バス停で補聴器を付けた子に会い、息子に「同じ学校の子?」と聞くと、息子はその子のところに行き、お互いハグし、じゃれあい始めました。 1学年上の女の子だったのですが、もう既に親しい友達なんですね。 学校の方では、友達同士の尊重や信頼関係というものを重要視しており、やはり学校全体で、このような親しい関係になるようです。 やはりこの点でも、普通の公立の学校とは違うし、この学校に入れて良かったなぁという安心を親として感じています。

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ブログを書くのは久しぶり、何か月ぶり? 2か月振りかな? (正確には2か月半ですね。) 夏の間は、息子の夏休みと引っ越しで、てんやわんやでした。 今でもこの混沌は続いていますが(笑)。

息子のS校(難聴児のための特別支援学校)入学が決まり、S校がある町に新居(賃貸)をようやく見つけ、そこの契約は7月から始まり、住んでいたアパートの契約は9月いっぱいなので、7月から数回に分けて引っ越しをすることにしました。

しかし、息子の保育園を6月末で退園にしていたんですよね。 7月から学校が始まる8月下旬まで、1日中息子がまとわりついているから、引っ越しの準備もままならないし、どっかに遊びに連れていかなくちゃいけないし。 (まだ一人で遊ばせるのは無理。) ときおり友人家族に預けたりしましたが、みんなも夏休みだし。 (ああ、こんなことなら保育園の契約7月末までにしておけば良かった。 でも息子は、保育園は好きじゃなく、早く辞めたいとの希望だったし。)

また7月は、私のフリーランスの仕事がけっこう入ってしまい、夫の夏休みは8月からなので息子の世話は頼めない状況なのもキツかった。

引っ越しは、業者に頼まず、全て自分たちでしました。 第一弾は7月9日に友人が会社のトラックを借りてくれ、第2弾は16日、夫の兄が会社のトラックを借りて、普段あまり使わないものから搬送。 以前の住居はアパートの4階、今度の住居も4階、どちらもエレベーターなし。

それに荷物が、かなりの数。 何が一番多いかというと、夫の本とホビー関連! 私のものは比較的少ないですが、14年も同じところに住んでいると、なんだかんだ物は増えています。 それに私、勿体ないからと、なかなか捨てられない性質。 なるべくスッキリさせたかったんだけど、なんだかんだ持ってきちゃったものも多く、新居もあっという間に物で埋まってしまいました。

新居は一部屋増え(息子の部屋)、大きな納戸とクローゼット・ルームもあるし、床のフローリングは全て新しく、壁も全て白できれいに塗り替えられ、窓もブラインドも新品。 アパートの建物自体は古いのですが、内部は全て新しいです。 そして、部屋の中は明るく暖かい! 以前のアパートは、なんて暗くて寒かったんだろうと改めて思いました。 窓が大きく新しいし、隣の建物と距離が離れているので光がタップリ部屋の中に差し込むんですね。

小さな町なので、また私たちが住んでいるのが繁華街とは反対側なので、建物(アパート等)との間にスペースがあるのです。 以前は都会に住んでいたので、これは驚きで新鮮でした。 建物が密集していないので、ゆったりし、静かで落ち着いているのも、気に入っています。

近くに大型スーパーがあるので、買い物にも困らないし、駅まで5分(夫は長距離通勤となる)、息子の学校まで5分という立地も文句なしです。 (しかも4階だからか、家賃が安い。)

と、今は満足していますが、引っ越しまでは大変でしたし、引っ越してからも大変。 最終引っ越し日がなかなか決まらず、やきもきし、8月7日に再びお兄さんの助けを借り、無事終了。 夫も8月いっぱい(正確には7月最終週から9月の第1週までの6週間)夏休みをとったのですが、引っ越しに始まり引っ越しに終わるって感じで、仕事するより疲れていましたね。 その元凶は、引っ越しそのものより、常にまとわりつく息子だったのですが。

息子も遊ぶ友達はいないし、親はかまってくれないしで、かわいそうでした。 早く学校始まらないかな~とみんなで思っていましたよ。

私は、完全に生活の場を新居に移してからも、毎日以前の住まいに通って掃除。 その甲斐があり、インスペクションは1回で合格。 ほっ。

息子の学校は8月23日から始まり、夫の仕事は9月5日から始まり、今日はようやく自分の時間が取れ、ブログを書いています。

まだ部屋の中は、蓋が開いて中身が半分詰まった段ボール箱が散乱しているし、棚の中も、ひとまず入れたという状態だし、引っ越しはまだ完全には終わってないのですが。 (とても人様を新居に招待できる状態ではない。) 

8月は寒く(12℃)雨がたくさん降っていたのに、9月に入ってから気温が上がり(25℃)日に焼けるほどの晴天が続いているのも調子狂います。 夏物が仕舞えないし、部屋もインテリアを秋~冬にしようと思っても、外は夏日だし。 例年なら9月はずいぶん秋の気配になるのに。 新居に越して1か月ですが、すっかり整うのには、また1か月はかかるかもしれませんね。

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