バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

2016年05月

聴覚検査の前日(5月23日)は、言語聴覚療法で病院に行きました。 (病院の言語聴覚士さんは、次回の面会希望日を聞いてくださるので、この日はうまく保育園の臨時休園日にあてたのですが、その後届いた聴覚検査日がその翌日・・・)

前回に引き続き、絵カードに書いてある絵を説明し同じオブジェクトを同じ位置に置いていくというゲームをしました。 (人物や物体の描写、位置関係がきちんと把握でき、説明できるか。)

先生は、「説明することに関しては、特に問題はないようね。 文法と発音には、まだ問題があります。 次回は発音を見ましょう。 それで、一連の言語聴覚療法は終わり。 もう療育センターの言語聴覚士さんに行く必要もありませんよ。」とのことで、ホッ。

もう療育センターの言語聴覚士さんの方には行きたくありません(笑)。

それから、秋から息子が通うことになる、難聴児のための特別支援学校のS校に、息子のデータを送ったこと、また息子と同じ学年(クラス)に通うことになる子供たちのことを、先生ご自身も診察していて知っていることを話してくれました。

「どの子も息子さんと同じように、話すことに困難がみられます。 だから、みんなと一緒に言語聴覚士さんと訓練するようになれば、とっても効果があると思う。」とのこと。

私も、とても期待しているし、S校にして良かったと思うけれど、同じ問題がある子たちと言語聴覚士について訓練する方がいいのか、普通の学校に行って他の子供たちと接して自然と学ぶ方が息子にとっていいのか、やはりまだちょっと、心が揺れる思いもあります。

それにしても、息子は、話すのが困難(発音、文法に問題があり、会話が支離滅裂)ですが、お喋りなのに変わりはない!

この日も、超ご機嫌で、先生に(日本から貰った)トランスフォーマーのおもちゃを見せたり、抱きついたり、積極的にしたいゲームを選らぶと思うと、すぐに飽きたり、その間もペラペラペラペラひたすら喋っている。 ちょっと落ち着いて静かにして~と、こっちはグッタリなのでした。
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先日オーディオロジスト(聴覚測量技師)のL先生とお会いしたとき、私の方からの質問や要望は、まず、「乾燥剤」が欲しいのだがどこで手に入れるのか。

L.S.B.information (より良い暮らしをするための、耳・補聴器ブログ)に、乾燥剤や乾燥着器について(乾燥剤&乾燥器は、どれを使ったら良いの?とお困りの方へ)書かれていますが、私は今まであまり気にしていなかったのです。 イヤモールドを洗ったときは、乾燥剤と一緒に乾燥容器の中に一晩入れて起きますが、その乾燥剤も1年前に補聴器を初めて作ったときの付属品の2個のみ。 

補聴器関連は、全て病院か支援センターから支給されるので、自分で購入することもありません。 L先生は、「これが欲しいの?」と帰りがけに倉庫に行き、錠剤タイプの乾燥剤を2個くださりました。 (効力は2~3週間らしいが・・・)

どうやら、乾燥に関しては、無頓着のようです。
drying
それと、自作の補聴器カバーを見せ、「日本では、子供たちはこのようなカバーを補聴器にかけているようですが、ここでも使いますか? 必要ありませんか?」と聞いたところ、「このようなもの、知らないわ。 使うことないわよ。 でも、おもしろいわ。 写真撮ってもいい?」と大変珍しがったり、感心したりしていました。 

「ご自分で作ったの? これ、売ったりしてビジネスできるわよ。 これらを補聴器に付けることは、問題ありません。 でも、この長いの(上記の写真にある、青い布製のもの)はダメ。 マイク部分もカバーしてしまうから。」とのことでした。

やはり、こっちでは補聴器カバーは使わないんですね。 日本のような湿気がなく、乾燥しているからかな。 夏も短く、汗をドロドロにかくことも少ないし。 (でも、過ごしやすい反面湿気がないと、お肌がガサガサのボロボロになっちゃうのが辛い。)

カバーをしていると補聴器に支障があるかどうかも知りたかったので、「マイク部分にかからないように」と注意いただけて良かったです。
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昨日(5月24日)は聴覚検査と補聴器のチェックのため、病院に行ってきました。  息子の担当であるオーディオロジスト(聴覚測量技師)のL先生が産休&育休から復帰。 まずは、オーディオルームへ。 最初に補聴器をつけたまま聞こえているかちょっと確認し、それからヘッドフォンでの聴覚検査。

達磨落としのような木製のおもちゃを使い、音が聞こえたら輪を棒に入れていくのですが、最初元気にいれていたのが、そのうち「今のは小さく聞こえたから」と言ってそぉーと入れたりしているので、やはり高音になると聞こえにくくなるのかな、と側で見ていて思いました。

しかし息子、最初のうち真面目だったのが、だんだん集中力が途切れてくると遊び半分になって、聞こえていないのに、どんどん輪を棒に入れていくので、私もL先生も息子に注意し落ち着かせなくてはいけません。

聴覚検査が終わり、別の部屋に移り、今度は補聴器の調整。 聴覚検査の結果は、前回とほぼ変わりない数値。 補聴器の方は、今まで出力が90%の聞こえだったのを100%にするとのことでした。 なので、今までより大きく聞こえるようになります。 それと、言葉(発音)が明瞭に聞こえるようにも調整。 そのための検査も何やらしていました。 補聴器の調整は、機械から言語(現地語ではない)が流れ、それに合わせてグラフをコンピューターで見ながら調整というもの。

言語明瞭度

この日は、私だけで行ったのですが、L先生と会うときはいつも夫が一緒で主に夫が話していたんですね。 それで「通訳なしで大丈夫かしら?」と聞かれたのを、私は「手話の通訳のこと?でも息子は手話自体まだできないし」と一瞬思ってしまったのですが、私のことだ(笑)。 最近、聴覚障害の分野では、バイリンガルというと手話と現地語の2言語を使うことを、通訳というと手話通訳のことを指すのが一般的だと知ったので、勘違い。

英語と現地語を交えての会話になったのですが、専門的な検査になると、やっぱりいまいち何をしているのか分かりません。

それに、L先生が補聴器を調整しながら私と話している間、息子はおもちゃで遊びながら、大きな声で歌ったり喋ったりガンガン音をたてたりしているので、もぉうるさい! 何回か、静かにしろと怒鳴る私。 やっぱり補聴器ないと、自分が出している音の自覚があまりないのか。 いや、自分のことに夢中になると何も聞こえないのは息子の性格か。

補聴器の調整も終わり、私の方からのちょっとした質問も終わり、
イヤモールドはまだ新しいのは必要ないけれど、もしピーピー鳴るようになったら電話連絡してとのこと。

そういえば、L先生と私が英語で話すことにしたとき、息子は英語が分かるかと聞かれ、分からないはずですと私が答え、でもL先生が息子の耳にイヤモールドを入れたりしているとき、息子が「
イヤモールド」と言ったんですね。 それでL先生、「あら、英語を話すのね。」 なので、日本語でも英語と同じようにイヤモールドと言うんですよ、と私が説明。 たぶん息子は、現地語でイヤモールドをなんというか知らない。

次回の検査は来年の2月あたり。 今年はもう来る必要ありませんよ、何回も通院するの大変だもんね、と言われ、こちらもホッとしました。 実は、前日の月曜日も言語聴覚療法でで病院に来てました。 2日連続、保育園休ませて隣町まで来るのは私もしんどい。 また、この日は15時からだったので、それまで何してよーと頭を悩まし、真夏日になったため午後に外にいると熱射病になりそうだったので、結局涼しい病院の待合室で30分以上待つはめになって疲れた。

おまけに帰り道、バス停に急ぎたい私は息子に「サッサと歩いて」と言ったら、サッサと歩こうとした息子、転んで肘と膝を擦りむき、号泣。 (たいしたことないけど、大袈裟に騒ぎたてる。 そして、やたら絆創膏をつけたがる。)

しかも、夫に「ママが急がせたから、ボク転んだ。 それからママがボクを踏みつけた」と説明しているし! 勝手に私が踏みつけたことになってる!

今朝も保育園で、先生に絆創膏を見せ(絆創膏を見せるため、わざわざ半袖を選ぶ息子です)、「転んじゃったの?」と聞かれ「ううん、
ママがボクを踏みつけたの」と言ってるし! 

先生笑っていらしたけど、下手すると虐待として警察に通報されちゃいます。
audiogram2016may
昨日のオーディオグラム。
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お風呂に入っていたら、息子がトイレに来て、それから「今日、E(2歳年下の保育園で同じクラスの男の子)が、ボクの顔ぶったの」と拳骨で自分の顔の真ん中を殴る様子をする。 息子は、このように突然、思ったことをおもむろに話しだします。 時も場所もわきまえないで。

寝る前に、一緒に布団に入ってから、「今日はどうしてEがキミをぶったの?」と改めて聞いてみたのですが、支離滅裂な息子の説明を理解するのは困難・・・

「あなたがEをぶったの? それともEがあなたをぶったの?」と、ここからハッキリさせないといけません。 それから「なんでEはぶったの? 怒ったから? 遊んでいてふざけたの? 何をしていたの?」と状況を聞きだすと、どうやら息子が後ろに乗せ三輪車を漕いでいて、スピードを出し過ぎ、Eが怖がって止めるように言ったけど息子が聞かなかったので、Eが怒った、ということかもしれないけど、定かじゃない・・・ というのも息子は、途中から、

「走って走って、シュッポシュッポ、貨車がガチャガチャ」と言いだし、それは『機関車トーマス』のゲームのセリフに過ぎない。 

次に「Eが怒って、顔がどんどん、どんどん、真っ赤になってぇ」とフシをつけて言うのですが、顔が真っ赤になってぇというのは、最近お気に入りのお話し、『猿蟹合戦』のサル。

少し前から、息子にタブレットのアプリでゲームやお話し絵本を導入するようになったのですが、思いのほか日本の昔話に夢中になっています。 その影響が、会話にもでてきてしまい・・・

私が「Eがぶったとき、先生に言った?」と聞くと、「うん、言った。 M先生に言った。 そして、M先生がEを成敗してくれたのです。」

なんかもう、息子の話しについていけない。 それに、息子は、事実とファンタジー(作り話)をごっちゃにして話す傾向がある。 これ、どうすればいいのぉ、と頭を抱えます。

一体、難聴ゆえ(言葉と理解の発達に問題があるから)なのか、この子の性格ゆえなのか・・・その点も分からず、どう対処すればいいのか。

息子が寝付いてから夫に、このことを話し、現地語ではどうなのか? もしかしたら、現地語の方がスムーズに話せたり、説明できたりしているのではないか?と聞いてみたら、現地語でも同じとのこと。 

それから、私が夫に「でも、やっぱり普通の学校でなく、難聴児のために学校に入れることにして良かったねぇ。 少人数制で複数の教師の目が行き届いているし、先生方は難聴故の言葉の未発達や問題に精通しているっだろうから、適切な対応ができ、どうするのがいいか導いてくれるかもね。 普通の学校に行ったら、先生も生徒も、こんな息子の態度をほったらかしにするだけだろうし(こっちの学校では、ありえる)」。」と言うと、夫も「イジメにあってボカスカにやられるだろうね。」と納得。

保育園でも、会話が中心となってきている5歳児たちとの溝が深まっているように思うし(息子本人は、そういうことにまったく気づかないで、マイペースなのですが)。

そんな保育園生活も、あと1か月ちょっとです。
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前回、補聴器援助システムを借りて2か月後の5月16日に、息子の担当であるMさん(教育的カウンセラーとでも訳す肩書か)及びオーディオロジスト(聴覚測量技師)さんと、その後の経過報告のため再びお会いしました。 今回は、夫が息子を連れて行きました。

普段、息子の学校、保育園、病院等の連絡は夫がしています。 最初のうち、連れて行くのも夫か、二人でだったけど、慣れてくると私一人で連れて行くことも多くなり、夫が
Mさんと会うのも支援機関(療育センター)に行くのもずいぶん久しぶり。

お借りした補聴器援助システムはに関しては問題もなく(あまり使っていないけど)、息子が素直に使いこなしているのを見て感心していたそう。  最近、息子と同じくらいの年齢の子にこの補聴器援助システムを導入したけど、とにかく嫌がり、スイッチ入れるのも拒否し、大変だったらしい。 息子が補聴器を付け始め1年だけど、すんなり受け入れていることを絶賛。 言われてみれば、本当に違和感なく補聴器を使っています。 まだ、ちょうど1年しか経っていないけれど、補聴器を付けているのは親の私たちも当たり前のことに感じています。

S校の入学が決り、学校や教育面では療育センターからのサポートが必要ないかと思うけど、今後もMさんと会ったり療育センターに来ることがあるのか聞いてみると、必要がある以外ここまで来てもらうことはないけれど、半年に1回はその後の経過など知りたいので連絡を入れるし、療育センターの方で補聴器関連で新しい製品が出たから試してみないかとか、親を対象としたレクチャー、子供を含めたイベントなどがあったら、その都度知らせるわよ、とのこと。

息子は8月下旬からS校に通うけれど、まだS校のあるA市に住居が見つからずにいる私たち。  このままだと今住むB市から通わなくてはいけない。 しかし、B市は息子の通学に必要なタクシーバス代を支払うことを拒否している面についても相談。 このB市のやり方には、本当にS校も療育センター側も怒りを通り越し諦めるしかない状態。 Mさんは、この件に関しては、S校の校長とも話してみると言ってくれました。

最後に、使わなかったテレビ用磁気ループをお返しし、これまた借りたままだった言語聴覚士Cさんのゲームを渡してくれるよう頼み、肩の荷が下りました。

息子は今日も、とてもいい子だったそう。 (うちでの姿と大違いだ。)

来週は、月曜に病院の言語聴覚士、火曜は病院のオーディオロジスト(聴覚測量技師)に私が連れて行きます。 時期が重なるなぁ。 その翌週は、S校の体験入学(親の付き添いなし)が2日間あります。
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補聴器の補助システムRogerを借りる前に、郵送でテレビ用の磁気誘導ループが送られてきました。 この機器をテレビに繋げ、補聴器の機能をオンにし、付属のクッションの上に座ると、テレビの音が補聴に直接よく聞こえるそうです。
tvloop
しかし、うちには、テレビはなかった・・・

パソコンでDVDやテレビ番組、動画等を観ているわけですが、コネクターがテレビ用だったため、パソコンに繋げることはできず。  お返しすることにしました。 こちらの価格は1万円以下。 みんなでテレビを見るときに重宝だと思います。
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