バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

2015年08月

言語聴覚療法第2回目は、8月12日(水)。 息子に、今日は言語聴覚士のK先生に会いに行くよ、と話すと、「うん、またゲームするかな」と楽しそう。 彼女に会いに行くことに抵抗はないようです。 イヤだー、とグズられたらどうしようと心配していたので、これは良し。

実際、お会いすると素直に仲良く話し始める。 会ってまだ2回目なのに。 こういうとき、母親の私は、息子の性格がすごく不思議。 私はけっこう人見知りがあり、ドキドキしてしまうので。 息子は誰とでも、素直に仲良くなるタイプ。 しかし、好き嫌いが激しく、何かが彼にとって受け入れられない相手だと、徹底して無視、嫌がる面があるので、K先生とはOKなんだなー。

最初は、袋の中に入っている、小さな丸いメンコみたいなカードを順番に一人一枚取り出し、描いてある絵が何かを言う。 自分が取ったカードは手元に置いておくけれど、泥棒の絵が出たら、泥棒をひいた人がみんなのカードも貰う、というゲーム。 しかし、息子は泥棒の絵の意味が分からなく、このゲームに飽きてグズり始めた。

ちょうどそのとき、サポートチームの(補聴器をしている)M先生が部屋に入って来ました。 この週は、ぼちぼち夏休み休暇から戻って来た人たちが働き始めていて、M先生も日焼けしている。 私が見上げるほど背が高く、豊かなブロンドの髪で、存在感がある人、と2回目に会って思ったのでした。

彼女は、息子の保育園と連絡を取りたいのだが、どこの保育園かよく分からなかったので確認したく、今日私たちが言語聴覚士のK先生と会うと知り、わざわざ部屋を訪れてくれたのでした。 

M先生の名刺を貰っていたので、念のため、その日の夜に息子の保育園と電話番号をメールすると、翌日に返信があり、昨日の時点で既に保育園と連絡を取り、金曜の朝に息子のクラスの先生方と会う約束をした、とのこと。 やはり、すごいテキパキした人。 また保育園の先生の対応も素早い。 本当に感謝です。

で、言語聴覚療法の方ですが、メンコのカードの単語は、息子はほとんど全部、冠詞もつけて言え、日本語でも言えるものばかりでした。 しかし、中に「囚人」の絵があり、この単語は初めて。 日本語で何というのか迷いました。 「牢屋に入っている人、、、 囚人?」

次に別のゲームをして、この「動物が何を食べるか」というゲームはお借りすることにしたのですが、家では全然遊んでいない、、、 ゲームを使った言語療法が息子に合っているいるのか、やはり疑問なのですが。

次回は、夫の休日に会ってもらうよう約束を取りました。 夫ならば現地語でスムーズな会話ができるし、私とは違う見方や感じ方があると思うので。

突然息子がK先生の手首に齧り付いたので、何かと思ったら、彼女の腕時計に興味を持ったんですね。 楕円形をした、中が半分見える、凝った装飾の腕時計。 K先生は「コピーなのよ。 セカンドハンドのお店で安く買ったの。」 それは、ネジ撒きではなく、振ること(振動)により動くタイプの、昔スイスで製造されていた時計、のコピーでメイド•イン•チャイナ。 今はもうスイスで製造されておず、もしこの腕時計をスイスに持って行ったら税関で没収され、時計は圧縮機にかけられ、粉々に壊される、、、 と教えてくださいました。

で、この日、一番私の印象に残ったのは、この時計でして、帰宅した夫にも、「先生の腕時計が、、、」と熱心に語り、 療法の内容はどうでもいいというか(笑)。

それと、帰りに息子は公園の巨大トランポリンで遊んでいたのですが、一度遊び始めるとやめることを知らず、炎天下で顔が真っ赤になっているのに飛び続け、止めさせるのに苦労しました。 その後、「ノド乾いたー」とうるさい。 手持ちの水はもうなくなっていたので、普段は与えないジュースを買うハメに。

すると、一気飲みした息子が「ボク、ノドかわいていて、これ飲んでうれしかったの。 どうもありがとうございました!」とはっきり言ったので、ビックリ。 普段、自分の気持ちを説明すること、きちんとお礼を言うことがなかなかできない息子。 

よほど嬉しかったのでしょうか。 言語療法よりジュース効果の方が大きい?
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7月25日に壊れてしまったイヤモールド。 土曜だったので月曜になって病院に電話したら、夏休み中なので受付は午前中のみ、また順番待ちだったので自分の電話番号を残し、かかってくるのを待ちましたが、かかってきたのは翌日になってから。

しかも、言語聴覚士と会うため急いでいる道すがら! イヤモールドが壊れたことを話すと、注文して新しいのを家に送ってくれるという。 しかし、どっちの耳だったかあやふやで最初に「左」と言い、あわてて「違います。 左じゃない方!」と言ったのですが、、、

電話してから1週間と2日後の8月6日、新しいイヤモールドが届いていました。 しかし、「左側」。 必要なもは「右側」なのに、、、 呆然、イライラしながら、食事をしていると、私の銀歯(歯の詰め物)が取れました、、、 泣きっ面にハチとはこのこと、、、

翌金曜日、夫に病院に電話してもらったところ、待たずにすぐ出たとのこと。 (やっぱり月曜は混雑するものですね。) 間違った側のイヤモールドが届いたというと、相手は「息子さんは補聴器が必要なのに、もう1週間も補聴器なしでいるのに」と大変恐縮し謝るとすぐに正しい方を注文しますと真摯な態度。 その話しを聞き、この国で、そんな対応は珍しいので、やはり聴覚関連の人たちは、とても親身になってくれる、と感動。

もう届くかと毎日ポストを開けていた週は来なかったので、月曜日になってからかと思い込んでいた、その月曜日。

私は歯医者に行って(歯医者はいつも憂鬱ですし、大枚が飛んでいきます)自宅に戻ると、休日だった夫が暗い顔をして待っていました。 「どうしたの?」と心配になって聞くと、

「病院から、電話があった。 息子のイヤモールドを作ったとき、右側の耳をスキャンしていなかったので、右側は作れないって。」

ええっー、と私も大声をあげましたよ! ヘナヘナ〜と座り込みたい気分。

「それで、20日に病院まで壊れたイヤーモルドを持って行くことになった」 それから、そこで直せるか、新しく作り直すかするそうです。 これで、丸1ヶ月は補聴器なしの生活が続きますね。。。

明日、病院に行ってきます。。。

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息子が補聴器を嫌がり始めたとき、4歳の息子のために補聴器にスパイダーマンなどのキャラクターをデコレーションしている人がいると知人から聞きました。

そういう補聴器にデコなら日本でも豊富にありそう〜と思って検索してみると、女の子用のキラキラしたものばかりなんですね。

最初は「補聴器 デコ」 で検索していたのですが、そのうち「補聴器カバー」なるものが日本にはあることを発見。

補聴器を汗や埃から守るためにカバーをかけた方がいいとお医者様から勧められるそうですが、最新型の息子の補聴器は、水や埃に強いので神経質に気にせず大丈夫とのことでした。 それに、こっちは日本のような湿気がないので、夏でも汗を大量にかくこともないし。

でも、愛らしい手作りの「補聴器カバー」を見ているうちに、私も挑戦したくなりました。 レース用の糸や刺繍糸をレース用の細いかぎ針で編むんだそうです。 手元にあるのは、毛糸用のかぎ針のみで一番小さいのは2.5mm。 ちょっと太いけど、とにかくこれを使って編んでみました。

刺繍糸は、私が小学校か中学校で使っていたものをこっちに持ってきていたんですねぇ。 使わないまま押し入れにしまっておいたのが、十何年後にこんな形で利用することになろうとは 。 でも使いかけばかりで、編むには足りない。 レモンイレローの刺繍糸は充分な長さがあったので、これを見た時にピンと来て作ったものは、、、

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ドクターイエローです!

ちょうど補聴器の形が新幹線みたいだったし。 しかし、分かるかな〜、ドクターイエローって。 電車大好きな息子は喜んでくれたので、良しとしましょう。

1個作って刺繍糸はなくなってしまったので、もう片方は、細かい星プリントの布を使って布製の補聴器カバーを作りました。 黄色の刺繍糸で星も刺繍してみました。 これも、宇宙が好きな息子は喜んでくれました。

しかし、初「補聴器カバー」を作ってすぐに、補聴器(イヤーモルド)が壊れたのでした、、、
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追記:この初めて作った補聴器カバーは、刺繍糸6本取りで、毛糸用のかぎ針編みで編んだため、とてもゴツくて厚みがあり、耳に掛けられるものではありません。
刺繍糸は2本取りで、レース編み用の細いかぎ針で編まなくてはいけません。
作りながら学び改良を重ねています。。。 → 刺繍糸で編んだ補聴器カバー
 

言語聴覚士のK先生と初めてお会いしお話していたとき、「それで、かかりつけ保健師の方は何と言っていたの?」と聞かれました。

「その内きちんと話すようになるわよ。 男の子は遅いのよ、としか言われませんでした。」と言うと、 怒ったように「いつも言葉の遅い子には聴覚検査をするように言っているのに」。

「聴覚検査をしたのは、4歳のときですね」と、私。 4歳での聴覚検査は義務となっています。

でも、K先生は、言葉の遅い子には早くに聴覚検査をし、早期に発見すべきだとおっしゃっているのでしょう。 そこで感じたのは、かかりつけ保健師と聴覚専門家の間の温度差。

あれから私たちは、息子のかかりつけ保健師を変更し、新しい方に何故替えたのか息子の難聴についてお話しました。 新しいかかりつけ保健師は、K先生と同年代のベテランの方。 で、その方も言っていたんですよね、「検査しても小さい子は集中できないので4歳になるまで聴覚検査はしないんです」って。

つまり、聴覚の専門家たちは、言葉の発達が遅いのは難聴の疑いがあるので聴覚検査をして早期発見につなげるよう要請している。 しかし、かかりつけ保健師の方では、 4歳以前の子に聴覚検査をしても集中できないので意味がないし、子供の言語発達には個人差がある、という認識なのです。 多くの子供達をさばくので、いちいち付き合っていられない、というのも本音でしょう。 以前のかかりつけ保健師と接していて、そう感じました。 

彼女は、息子が聴覚検査で反応ないのを見て、あくまで「集中できないからだ」と言い、聞こえてないという危惧はまったく持っていませんでした。 頭から聴覚検査は無意味と思っていたみたい。

それと、バイリンガルや複言語で育っている子の言葉の発達についても、両者に隔たりがあります。

かかりつけ保健師は、「バイリンガルで育っている子は、言葉が遅いのは当たり前。 モノリンガルより言語の習得にパワーも要するし、時間がかかる」という見解。 新しいかかりつけ保健師は「おまけに難聴だったら、聞くことに集中しなくてはならず、他の面の発達の遅れにもつながるでしょう」とまで言っていました。

しかし、言語聴覚士のK先生は「難聴だからって、幼児がいくつもの言語を習得するのに何の問題もありません。 現地語と日本語、同時にやっていくわよ。」と今後の展開を述べていました。

私はK先生の言葉に全面賛同です。 息子を見ていても、二カ国語を習得するのに難聴であることはまったく問題ではなく、また何の苦労もないのです。 (あくまで、幼児期からバイリンガル環境にいる場合。)

赤ちゃんのときから復言語で育っている場合、それが当たり前で、全ての言語を同時に自分の言葉にしていくようです。

もちろん、大きくなるにつれ個人差がでてくる例は身近に見ています。 環境から、どうしても現地語の方が勝ってしまう例は多いです。 でも、今の時点で息子は現地語と日本語、まったくの同レベルであり、二つの言語を使うことをまったく苦にせず、当たり前のことと思っている。 (正確には、二言語使うことに対して何にも思ってないと言うべきか。)

また難聴だから聞くのにパワーを要するというのも、こじつけ。 だって、生まれたときからよく聞こえていないので、それが当たり前の世界なのです。 聞こえないまま、聞き流しているだけです。 自分の他人の違いを認識し、自分は他の人たちより聞こえにくいと自覚したら、聞くことに力を入れるようになるでしょう。 でも、息子の場合は、それ以前の段階ので、まったくの自然体、聞こえないのが当たり前だから、特別力も入れていない。

こうなってみると、幼児期に、かかりつけ保健師だけに頼って身体の発達を診てもらう制度に、ますます疑問を感じてきますね。

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7月28日に、初めて担当の言語聴覚士Kさんとお会いし第1回目のレッスン(?)を行いました。 場所は病院ではなく支援組織の建物。 10時30分の約束でしたが10時に着き、ベルを鳴らすと、ご本人が出て来てドアを開けてくださいました。

というのも、今は夏休みなので、彼女以外誰もいなかったんですね。

言語テストを担当してくれた病院の言語聴覚士さんがおっしゃっていたように「ベタランだけど定年にはまだ間のある」中高年の女性。 以前は聾学校に勤めていらしたそう。 ここで言語聴覚士と働いているのは50%(パートタイム)のみと聞いていたのですが、後の半分は大学の方に行っているそうです。 (講義を受けているのか、講義をしているのかは分かりませんが。)

約束の時間より早いけど始めましょうと、今回は10時から12時まで レッスンしてくださいました。 通常は1時間ほどだそうです。 それに今回はレッスンというか、私と話していた方が多かったです。 初対面なので、どうしても情報交換となってしまいます。

息子の言語テストの結果を見て、典型的な難聴児の例だとおっしゃっていました。 息子と話していても、冠詞を抜かしたり、m, n の音の区別、それから鼻に抜ける g の音など、聞こえていないから発音できていないわね、と。 

余談ですが、鼻に抜ける g の音は、日本でも昔の江戸の人は「が」と言うとき「んがぁ」という感じで鼻に抜ける発音をしていたと聞いたことがあり、私も現地語ではそのことを意識して発音しています。 意識してそうしないと、私にしても「聞き慣れない、聞こえない」音なので、聞き逃し発音できません。 冠詞も日本語にはないので、いつも落としてしまいます。 この点、現地語に不自由な私と難聴の息子は同じだなぁと、いつも思うのです。

今回通された部屋の棚には「ボードゲーム(盤上ゲーム)」がズラリと並び、圧倒されました。 どれも独語のゲームばかり。 K先生曰く、小さな子供達の言語発達のためにボードゲームを利用しているそう。 この国ではあまりボードゲームはしないけれど(確かに、コンピューターゲームの方が発達していますね)ドイツでは盛んでいろいろなゲームがあるから、全てドイツから取り寄せているとのことでした。
息子のために一つ新しいゲームの箱を開けてくれたのですが、説明はもちろん独語。 ゲームの仕方がよく分からないようで適当に始めましたがルールが分かってないのでゲームが円滑に進みません。 ゲームは借りて家で遊んで喋る練習してくださいとのことで、私が「説明書もいただきますよ。
 パパは独語できるので」と言ったら、「私も読めます。 早く読めないだけ」と言われたのが、ちょっとアカデミックな人にありがちな態度だなーと思いました。 (自分ができないと思われるのが許せない。)

それと、息子はボキャブラリーには大して問題がないのですが、「これはヘルメット、これは帽子(キャップ)。 この違いをきちんと教えないと」と言って強調するのですが、その違いは息子は最初から分かっています。 それより、「今日、明日、今」といった時制が分かっていないようで、どうすればいいかと聞いたら、「とにかく一緒に話すように」と、それだけ(笑)。 具体的なこと知りたいのに。

ちょっと経験豊富な方にありがちな、自分のやり方が正しくと思い込み自分のやり方を通す、それゆえ臨機応変にできないタイプかと危惧もしています。

でも、まだ今回は初めてだし、都合がつけば夫にも参加してもらいたいし、夫も病院の言語聴覚士さんから「合わないようなら替えることもできますよ」と言われたとき、ひとまずクリスマスまで様子見てそれから考えたいと思いますと言っていたし。

今後は3週間毎に会うようにし、次回は8月12日。 あ、もう来週だ。 

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3週間の夏休みは終わり、先週から保育園に行き始めましたが、、、

月曜は私は朝から壊れた補聴器(イヤーモルド)の件で朝から電話にかじりつき、
火曜は言語聴覚士と会うため保育園を休ませ、家に帰ると夫が寝ていた!
突然高熱を出し仕事を退社したのでした。 
それから金曜まで休んでいたので、その看病をしなくてはいけませんでした。

木曜に息子を迎えに行くと、なんと自転車で転んで歯を打ち、前歯が一本グラついているというではありませんか。 自宅の夫に連絡すると歯医者に電話してくれ、保育園からそのまま歯医者に連れて行き、レントゲンを撮ってもらいましたが、大したことはないよう。 一応2週間は固いものを食べないようにとのことでした。

で、金曜日は息子が「歯が痛いから保育園に行きたくない」と朝ぐずり、結局行かせませんでした。

まだ保育園も夏休み体制。 小さい子達のクラスと一緒になっているし、レギュラーの先生はお休みで臨時の先生方ばかりだし、保育園が楽しくないようなのです。 その気持ちも分かるので。

土曜、日曜は息子と二人でちょっと遠出。 日曜は自然の中で6km歩きましたよ! 息子が難なく6km歩いたのでびっくり。 しかし、母は疲れていたようで、その夜、突然腹痛と吐き気が、、、 (なにも食べていないので食中毒ではありません。 一時的なものだったし。 夫は、息子の世話でストレスじゃない? と言い、そうかも知れない。)

今朝は、「小さい保育園(小さい子たちのクラス)に行きたくない」と行っていた息子をなだめて連れて行ったら、レギュラーの先生が戻って入らして、今週から通常のクラスに戻るようで、息子も大喜びでした。

私もほっとして、ようやく自分のことに取りかかれます。

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