バイリンガルで聴覚障害と発達障害

5歳で感音性難聴が分かったバイリンガルハーフの息子、難聴学校に入学。 その後、発達障害(自閉症)の診断も出ました。 親としての備忘録、息子の成長の記録、欧州で暮らしているので日本とは言語も環境も異なりますが情報共有としてブログを始めました。

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朝、息子を学校に送りに行ったとき、門のところで6年生に会った。 彼はカバンを持たず連絡帳を手に持っただけだった。 それを見て「教科書って、ないんだなぁ」とつくづく思いました。 6年生になっても、教科書なし!? あるのかもしれない、あっても、学校に「置き勉」が常識。 

昨年の日本のニュースで「重い教科書等を学校に置いて帰ってもよいと文部科学省が認めた」という記事を目にしましたが・・・

夫に聞いても、こっちでは昔から、教科書は学校から借りていて通常は置いて行く、宿題に必要など特別なときだけ持って帰る、とのこと。 (その宿題も日本に比べればないに等しい・・・)

そういえば、ノートもないです。 あ、S校では小さなノートが教科別にありました。 あまり書き込んでありませんでしたが。 この「ノートを書く」というのも、先生が板書したものを書き写すためのものではなく、授業の内容をまとめたもの。

日本の発達障害に関するサイトで保護者たちが「板書をノートに書き写すのに時間がかかる」という問題、困難に頭を抱える書き込みをよく見ます。 夫に聞いたら、やはりこっちでは昔から板書はない。 夫も子供の頃読み書きが難しかったので、授業中そんなことさせられたら、絶対できなかったと。

私は日本の学習に関わるサイトを見ると、在住国が緩すぎて、うちの子はこれで大丈夫なのか!?とガクガク震え慄くのですが、こっちの基本にのっとっていれば、いいのかな。 

日本大使館から小学校4年後期の教科書が届きました。 「国語・下」と「算数・下」。 「国語・下(光村図書)」の最初には『ごんぎつね』(新美南吉)が載っていて、私の時と同じだ~、と喜ぶと同時にもう涙腺が緩んできます。
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新しい学校(発達障碍児のための支援級、通称B校)に通い始め、最初のうちは行き渋りもあった息子ですが、3週間も過ぎると問題なく登校、先週の週末なんて「わーい、明日は学校だ。いろいろ新しいことを勉強するのが楽しみだ。」なんて言っていました。 今日で9月の最終週も終わり。 先日は保護者会もあり、B校の全貌(?)も分かってきて、親も息子も満足している状態です。 そして、この学校に通うことができたのは、すごくラッキーだと思います。

学校は広い庭付き民家で落ち着いた環境。 生徒は6年生が3人と(息子を含む)3年生が2人に対し先生方は6人。 それぞれ専門教科を持っています。 授業は個人で(小さな簡素な部屋にこもり、先生と一対一で)することもあれば、全員ですることも。 通常学校を目指しグループでの授業にも慣れるため。

音楽の授業は全員で(隣接する普通校の)音楽室に行き、体育の授業も全員で体育館に行き、週に1回隣町の市民プールで水泳の授業があり、家庭科の時間3年生の二人はミシン室に行って息子の以前のクラスと合同実習。 金曜日はみんなで子供ニュースを観、ケーキを焼いておやつを食べる。 

ただ授業が毎日(1年から6年まで全員)、8時20分から13時20分までなので短いですよね。 ほとんど個人授業だから、長い時間多数の生徒と一緒に分からない授業を受けているより学んだことは定着するようですが。

保護者会のとき聞くと、算数の先生曰く、最初に息子が何について学びたいか聞き、時計(時間の読み方)なら興味があるということで、それを毎日徹底してやっているそう。 時計はS校でも1年2年とやっていて、それでも息子に時間を聞くとすぐに答えられなかったりしましたが、今は時間を聞くとしっかり答えられるし率先して時計を見るようになりました。 息子に聞くと、最近はお金の計算問題もしているそう。(お金・・・これも息子の興味の対象。 数字だけの計算問題は苦手でも、お金の計算問題はすんなり出来る。)

家で勉強しないんですが宿題は出ないんですか?との質問には、「宿題は出しません。 勉強は学校のみ。 そのための学校です。」

日本語で子供の発達障害について調べていると、学校で出される宿題に追いつけないとか、学校での授業を理解させるため家で予習させて望むとかあったのですが、こっちの学校の方針からみると本末転倒?

私は日本で教育を受けたから、こっちの学校のやり方とか、大丈夫なのかぁこれで?と不安に思うこと多々ありますが、段々と息子にとってはこっちの方が良いのかな、良いんだろうな、と思うようになってきました。

息子は英語を話したがるのですが(ゲームやYouTubeの影響・・・)、6年生に英語が得意な子がいるので、その子と好きなように英会話をさせてやり、先生が傍について指導したりするそうで、そんな臨機応変な授業、息子にピッタリ。

音楽の授業は、音楽の先生は息子曰く「アイアン・メイデンのメンバーだと思う」そうで(長髪の中年男性の先生というだけですが・・・笑)、「プラウド・メアリー(Proud Mary by CCR) ジョン・フォガティ作詞作曲の69年のロック」をみんなでセッションしちゃうそうで、これも少人数だからなせる業かな。

先生の一人は学校の備品費や子供たちを遠足に連れて行くための資金を、奨学金の取得や寄付などで集めるため、いろいろなところに応募していて、先日は某著名人から返事が来たそう。 

学校は公的なものだし授業料も給食費も必要ありません。 しかし公的資金では足りない、もっと多くのアクティビティをさせたいと思う場合、このように先生や生徒自ら資金集めをします。 例えば、保護者会のときに出されたお茶菓子(ケーキ)は生徒たち(息子と同学年の女の子)が作ったもので、親をお金を払ってケーキを買います。 そのお金は学校の資金に、生徒たちのために使います。

今後この学校とどのように付き合い、息子はどのように成長していくのか楽しみです。
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日本のニュースでもようやく環境活動家の16歳、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんが注目され始めたようですが・・・ 「そんなことしてるより学校行け」とか「大人や周りの思想に操られている子供」という意見もあり、特に日本ではそのような意見が強いような・・・

こっち(欧州)では、16歳だったら年齢上では法的には子供だけれど、自分の意見をしっかりもつ年齢。 自分で考え始めたことだろうに、なんで大人に操られていると思われるんだろう?? 子供はそ自分では考えられない、大人が操縦するものだから、という考えが根本にあるから?

息子は今9歳だけど、きちんとグレタさんの言うことを理解し賛同するのなら、金曜日に学校休んでストしていいよと親として言うし、学校(先生)も同じだと思う。 (そういえば、このニュースについて話してなかったなぁ。 今度話してみよう。) 実際にしている子に会ったことはありませんが。

でも一番悲しかったのは、アメリカのテレビ局がグレタのことを「両親に洗脳された精神障害のスウェーデン人の子供」と評したこと。

彼女は発達障害のアスペルガー症候群であることを公表している・・・

以前、彼女を表するこのような文も見かけました。
「ヨーロッパで9年生といえば、学校にもお化粧バッチリで通う大人っぽい女の子が多い中、グレタはおさげ頭で、化粧っ気もなく子供っぽい。そして、過激な内容のスピーチを無表情でする。この頃、マスコミで姿を見ない日はないほどの有名人だ。」
ヨーロッパ中に広がる「子どもたちのデモ」礼賛に覚える違和感 ドイツ在住の日本人ライターによるもの)

スウェーデンの9年生は「お化粧バッチリで通う大人っぽい女の子」は多くないと思うんですが。 まだ義務教育で勉強の方が優先で、学校さぼってストしている子も少ないでしょう。 

このライターが悪意を持って?「グレタはおさげ頭で、化粧っ気もなく子供っぽい。そして、過激な内容のスピーチを無表情でする。」と表現しているけれど、発達障害の女の子あるあるかもしれませんね。 身なりにかまわず、周りに合わせることなく、自分の思想を優先してしまう。 表情に乏しいのも典型的な自閉症スペクトラム。 

普通の大人からは、年頃の発達障害の女の子はこう見られえるのか・・・と思ってしまったのです。 化粧バッチリして環境のこと考えない女の子と、スッピンで環境問題に立ち向かう女の子。 世の中(アメリカと日本)には、前者を支持して後者を貶す大人が多いのか・・・ (ヨーロッパの記事はグレタ支持が圧倒的に多いのですが。 このドイツ在住ライターさんは日本人で日本向けに記事を書いているので「違和感」を持つのか。)

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